コーリアン「クラムシェル」とナラの壁付けキッチン
2022.04.14
今回のOさんのキッチンはワゴンのあるキッチン。
「ワゴンのほうが引き出して天板の上も作業しやすいし、掃除もしやすいわ。」と80歳を超えるとおっしゃっていたおばあちゃんがこのキッチンを使ってくださる。
昔はワゴンタイプの収納を良く作っていたのですが、しまう時にあちこちにぶつけやすかったりして気を使うことと、やはり木でワゴンを作ると重くなることが多かったので、最近は、皆様にはあまりお勧めしていませんでした。
実際に作ってみると、やはり多少の重さはありますが、女性でも動かすことに不便はなさそうです。
わたしたちがワゴンを作る時は、床にタイヤ痕が残りにくいようにとウレタン車のキャスターを使うのですが、少し柔らかい分動きが重いように感じることがあります。
でもこれなら大丈夫かな。
と思って、先日納品したのですが、榎田さんから「Oさんに手が入らないから引っ張り出せないって言われちゃいまして・・。」と連絡を頂いて。
たしかにうっかりしておりました。
ということで、天板の木口に手を差し込めるような工夫をして、あらためて本日納品。
これで心地よく使ってくださるとうれしいのですがいかがでしょうか。
前回ヒロセ君とタケイシさんが設置したテレビボードと玄関収納もきれいに納まっていてこれですべて完了。
全体的に懐かしさの感じられる印象になりましたね。
ワークトップのコーリアンも今回は石目がきれいな「クラムシェル」という柄にしているのですが、左右と手前の水返しの形状とバックガードへとつながる印象がさり気なくできていてとても良い感じでした。ここが結構大きな形になっちゃうと石の印象が野暮ったく見えてしまいそうで、こういう納まりはきれいだなあ、と石の加工屋さんに感心したのでした。