ナラ柾目の食器棚
2022.04.15
今日はあいにくの雨模様。
そのおかげで、と言って良いか分からないのですが、外構屋さんが作業されていなかったため、搬入がスムーズにできましてホッとしたのです。
横浜は小高い丘に住宅地があることが多く、このRさんの住まいも住宅街のちょうど道が90度に折り返すような立地の角に立っています。道幅は車がすれ違えないくらいなので、搬入の時は道路の真ん中に止めて荷下ろししなくてはいけなかったので、もし外構屋さんが作業されていたらちょっと難儀かなあ、なんて思っていたのでした。おかげさまで、家具には布団を掛けてススーっと運べたので、家具がひどく濡れることもなく搬入できたのでした。
明日にお引渡ということで、内部の工事もおおかた終わっていたので、キッチンを広く使わせて頂けてゆったりと作業させて頂きました。
今回はナラの無垢材を多用して制作した食器棚ですので、引き戸や天板や引き出しの前板には独特の虎斑がよく表れて美しい表情になっています。そして、引き戸の手掛けは縦に突き通さずに端部を丸めることで優しい印象に。全体的に懐かしく親しみやすい形にできて美しい納まりになりました。
先ほどRさんが現地に来られたようで(私たちは、とてもスムーズに作業が進んだので、お昼前には現場を出てしまっておりまして、お会いできず残念です)
「どこもかしこも新しい家の中はアウェー感大ですが、食器棚のおかげで落ち着ける空間が出来ました。これから使うのがとても楽しみです。」
そう言って頂けてうれしく思います。
お引越しもまもなくということですので、少し時間を置いたら、あらためてご挨拶に伺わせて頂こうと思います。
Rさんが持っていた凛とした姿勢のように、この食器棚を使う様子もどこか引き締まった美しさを持って使っていってくださるのではないかと思い描いております。
次回拝見できるのが楽しみです。