お休みの日
2022.05.04
アイが工房に居りますので、(本当は家に連れていきたいけれど、ハルもチィも猫アレルギーなので・・)基本的に毎日工房に短時間でも居るようにしています。自宅からだと自転車でちょうど良い運動にもなりますし。(でも段々とぴったりした服を着ると膨らんだおなかが目立つ年頃です)
それと、私以外のスタッフも誰かしら作業していることが多かったりします。そもそも大きな工房ではないので、みんなで時間をずらして作業するほうが効率が良かったりというのもあって、長めのお休みの時も機械の音が響いていることが多いのです。
この前まではノガミ君が手にいれた自宅に手を加えるべく仕事の時間と引き換えに何やら作業をしておりましたし、今回もワタナベ君がただいまリノベーションの真っ最中の自宅に据える家具のサイズがもう少ししたら分かってくるということで、そのもう少しでやってくる日と引き換えにしてこの連休はずっと仕事をしてくれていました。そんなふうにこの先もフレキシブルに仕事に取り組めるような環境でありたいなあ、と思いながら、連休が終わる間際の本日だけ私はお休みを頂くことに。
アイにご飯を上げたら、「じゃあ、また夕方来ます。」とアイとワタナベ君に挨拶をしてアキコと二人でハイキング。(もうね、ハルもチィも一緒にハイキングなんて行ってられないのだそうです)
数日前からアキコがあれこれ調べていて、到着したのは渋沢。海老名からだとそれほど遠くないし、椅子張りのアキオさんも居る町なので遠くに来た感じはしなかったのですが、北口と違ってのんびりとした南口はどこか遠くに来た感じがして新鮮な気持ちになるのでした。
毎日きちんと与えられた仕事をする日々はとても大事で大切なことですが、こういう新鮮な風を自分の中に取り込む日もまたとても大切で必要なこと。
特別な刺激が必要ということは全くなくて、スギの樹間から陽射しがこぼれてきて、大きな大きなシダの葉に当たる様子や、お尻の大きな蜂が「ここには来んなよっ」ってぶんぶん言っている様子や、はるか頭上に咲く藤の花々や帰り道が分からなくなるちょっとした怖さとか、そういう自分の中にある美しいと思う気持ちをまた見ることができただけでうれしい一日でした。
でもね、今回なかなか緊張感があったのが、頭高山からの帰り道にふと「神山滝」のくたびれた案内を見て、この先に滝があるのなら見てみたいなんて軽い気持ちで踏み込んだ道々がなかなかどうして。道幅40センチくらいかな。片側はそのまま斜面で、途中の道ははっきりとしない草生えがなく踏みしめられたように見える地面があるだけで、木の根っこが張り出ているところなんて道だか何だか分からなかったり、倒木が道を阻んでいたり、時には何かの唸り声(アキコも聞いていたようで、なんだったのだろう・・)も聞こえたりして、本当にこの道で良いのかオロオロしながら、一向に水の音は聞こえないものだから不安に思えた時にようやく水の音が遠くから聞こえて滝を目にすることができた喜びは一瞬で、引き返した帰りは今度は道を失いそうになったりして・・。この短時間でしたが、自然は素晴らしいけれど、それとおなじくらいの怖さがあることあらためて知る気持ちの引き締まる時間だったのです。
帰りは駅前で箱根そば(私は学生時代からコロッケそば)を頂いて、アイもワタナベ君もまだ仕事をしている日常に無事に帰宅。
良い日でした。