平塚へ

2022.05.10

このところ、日曜日がバタバタとしておりましたので、ちょっと平日に時間をもらって、アキコと出掛けてきたのです。

どこ行こうかフンフンとあれこれ考えて、南下して平塚へ行きましょうか。

まず、参道のど真ん中にアヒルが座り込んる八幡様を抜けて、いつか見てみたいと思っていた洋館へ。このあたりを仕事で通り過ぎる時に明るい桃色の瀟洒な建物が木々の間から見えていたのがいつも気になっていたのです。

通称「八幡山の洋館」と呼ばれているこの建物。バラ園を抜けて館内に上がらせてもらうと、そっとお姉さんが出てきて、「見学でしたらご案内いたしましょうか。」と声をかけてくださって、この建物の由来などを聞かせてくださいました。部材のひとつひとつがとても楽しそうに作られているように思えて、また、室内と外庭との距離が近いように感じられて、その土地で暮らしているのだなあ、という実感がより感じられるように思えるのは気のせいでしょうか。

そして、行こう行こうと思っていながらなかなか訪ねることができていなかった平塚美術館へ。前回訪れたのはアキコとまだ結婚する前だったかしら。

この美術館のダイナミックな階段が好きで、以前、専門学校の課題でこういう階段のある美術館のある町を考えたことがあったなあ。海老名の田園の中(ちょうど農業高校の向かいあたり)にこっそり地中に国分寺の配置を模したような美術館があったらいいなと考えていたことがあったのです。

今から20年以上も前ですが、当時から電車が行き交う町でしたので、そういう文化施設があってもよさそうなのに、なぜ海老名にはそういう施設がないのかなあと思っていたのです。

久しぶりの平塚美術館はやはり心地よくて、お気に入りの鳥海青児さんの作品も見ることができて、のんびり心地良く温かい一日でしたね。

夕方、工房に戻ると、みんなが慌ただしく作業をしていて、(今日はコバヤシ君も来ていて、5人で賑やかに仕事をしているのでした。)しばらくしてアイも戻ってきて、いつものように日が暮れていくのです。