オークの食器棚とパントリーとシステムキッチンを囲うリビングボード

2022.07.22

先日、無事に設置工事が終わってご新居で落ち着いた暮らしがスタートしたHさんのところにお邪魔してきました。

リンナイのクラシカルなガスオーブンが置かれた印象的なオーク材で囲まれたキッチンの空間。

「いつかご自身でここで教室を開かれたりする予定があるのですか。」

「いえ、特にそういうつもりはないのですけれどね。以前仕事でお料理のお手伝いをしている時にこのオーブンの相性がすごく良かったのです。」

そういえば、Hさんってうちをどうやって知ったのかなあ。以前に聞いていたような気もするのだが・・。

「Hさん、私たちを知ったきっかけって何だったのですか。」と単刀直入にお聞きすると、

「以前私が藤沢のほうで暮らしていた時にキッサコさんのお料理教室に参加させてもらったこともあって、その時にイマイさんが作られたキッチンを見ていたんですね。」

あらまあ。

「そう、もうだいぶ前になるんですけれど、それからいつか自分の暮らしの中にもイマイさんに作ってもらった家具を迎え入れたいなって思っていたのですよ。」

そういえば、そうでしたね!

ちなみにこちらがキッサコさんのキッチン。懐かしい。

その日まで

「今回は建売なので、キッチンは実現できませんでしたが、こうして既存の形をうまく生かしてきれいに納まってとてもうれしく思っています。」

「それと、またいつか食に携わる仕事をしていきたいなって今考えていて、今年はその準備期間。来年から活動できたらよいなっていろいろ検討中なのです。」

うれしいお話です。お料理教室をされている皆様もそうですし、設計のお仕事をされている皆様もそうですが、私たちが携わらせて頂いた家具や空間をきっかけに自分の道を開いていらっしゃる方々が多くて、本当にありがたく思うのです。

今日は、オイル塗装の家具のお手入れ方法を奥様と夏休みに入って元気有り余るお兄ちゃんに説明して、さらにちょっとアルカリ焼けが出てしまったという部分のお手入れ方法をお知らせし、引き戸の動きを軽くするお手入れの仕方などを説明して終了。でも、Hさんへのお仕事はこれで終わりではなくて、このあとガス工事が入ってガスオーブンが使える状態になったら、今度はその背面にタイルを張るのです。

そこまで終われば、このキッチンの空間は完成。

その時が楽しみです。

まずはお気に入りのタイルが決まったらまたご連絡くださいね。今日はありがとうございました。