すこしずつ

2022.09.02

もともと私たちの仕事の大きくしていこうという気持ちはないのだけれども足りないものは作らないといけないという気持ちは石のキッチンを据えてしばらくしてからずっと思っていたわけですが、忙しいの言葉の向こうにその思いをひっそりしまい込んで、ここまで来てしまったわけです。

皆さんが来るたびに「今は石のキッチンなのですが。」なんてよいのか悪いのかよく分からない言葉を口にするのですが、やっぱりよく分からないままではいけないと思いまして、この8月から9月にかけて少しみんなの気持ちが落ち着いてきたこともあってこの水色の部屋にステンレスのキッチンを据えることにしました。

ちびっ子ルームが無くなっちゃうけれど、どうにか楽しくできるようにそのあたりは考えていこう。

文頭で描いたように大きくするつもりはないのだけれど、先日鎌倉の技拓さんが立ち寄ってくださった時にこのあたりでオーダーキッチンを依頼できる場所がほとんどないのです。とおっしゃっていたように、必要とされていることはベストを尽くしたいと思っております。

私の思うかたちは何気ない形になることが多いのですが、自分なりに身体感覚がとても心地よい形をいつも目指していて、それがキッチンの表にけっして現れていないように見えても使ってくださっている皆さんにはきっと良いと感じてもらえる形を心がけているつもりで、その思いは他のキッチンメーカーさんにはマネできないはず、なんて独りごちております。(笑)

その感覚を大切にするという気持ちは専門学校時代の同窓の福原さんから学んだことが多いのですが、本日彼が手掛けた茅ヶ崎の集合住宅のリノベーションがやっと完了して、無事に私たちもキッチンや家具をお引渡することができたのでした。

お天気には恵まれませんでしたが、Yさんと福原さんの明るい声が響くすてきな空間になりました。今度ぜひお邪魔させてくださいね。

来年には新たに茅ヶ崎でのリノベーションのお話も進んでいて、クライアントのSさんの感覚がまたとてもステキで、そこに福原さんのテイストが入ってくるので、今から楽しみなのです。

まずはより私たちの考えが分かってもらえるように水色の部屋が変わります。