ハロー、キッチン
2022.09.16
オリーブグリーンの御影の天板はとても気に入っているのですが、やはりワークトップはステンレスで、という皆様が多いものですから、いよいよこいつの出番です。
今までで二度キッチンの天板の仕上がりを間違っちゃったことがあって、それをずっと取っておいたのですね。1枚は我が家のキッチンになり、もう1枚はようやく出番がやってきました。
オッ、これはもちかしてー、と思っているOさん、そうです。
ちびっ子ルームを一部改装してこうしてステンレスのL型キッチンができました。
天板の仕上げはステンレスヘアラインで、ラインがぶつかるところは美しい斜めのラインがきれいに出ています。キャビネットの表面材は、オリーブグリーンのキッチンではホワイトオーク板目無垢を幅で接ぎ合わせた仕上げでしたが、こちらはブラックチェリー柾目の突板を使ったキッチン。チェリーの柾目が時間が経つとものすごく美しいと教えてくれたのは品川のKさん。いつかそういう形を実現してみたいと思っておりました。
内部は実用性というよりは、いろいろな形を見せたいと思いまして、引き戸があったり、最近よく使う金物を導入したりと実験的な形ではありますが、とてもきれいにまとまったと思っております。L型のネックになりがちなコーナーの使い方も見て頂けたらと思います。
まだね、何だか若すぎて表情が乏しく感じるかもしれませんが、マツの板張りの壁もチェリ―の色合いもしばらくするとぐっと良くなってくると思われます。
これで、ホワイトオークとブラックチェリーと、そして我が家のバスウッドの3つのキッチンを見て頂くことができるようになりました。
すると、偶然そのOさんからお電話が。
「イマイさん、お久しぶりです。実は今度うちの息子がイマイさんのところに職業体験に伺うそうで。」
「えっ、そうなのですか。それはうれしい。久しぶりのカリキュラムの再開ですものね。」
「すごく楽しみにしているみたいで、よろしく見てやってください。」
「分かりました、クレミルにも何度も来てくれていましたものね。アキコも楽しみにしていますので。それと、今度もう1台キッチンを作ったのですよ、Oさんの天板を使って。」
「そうなのですか!そういえば、この前、妻がイマイさんのところの新しく作ったキッチンってもしかして・・、って言っていたのですよ。そうでしたかー。今度見に行きますね!」
何か小さなきっかけでまたいろいろな話が巡り始めるのだなあと興味深く思う今日この頃です。