柚木沙弥郎さんの展示会へ
2022.10.02
昨日はいいお天気の土曜日でしたね。
ダイスケさんと次女チイと3人で(ハルは友達と図書館でお勉強です、受験生です。)「柚木沙弥郎さんの100年」展を見に、女子美アートミュージアムへお出かけしてきました。
私は相模原市出身なのですが、麻溝公園は小学校の遠足でも行きましたし、子供たちの幼少期には何度も遊びに来た慣れ親しんだ場所なのですが、すぐ隣の女子美の敷地に足を踏み入れたことはなく、なぜ今まで行ったことがなかったのだろう?と今でも思います。
その美術館の重厚な自動ドアが開くと入口には、ジュリアーノ・ヴァンジさんの彫刻があり、目の周りの粒粒で、「クレマチスの丘で見た彫刻の人だ。」とすぐわかりました。
特徴のある作風って、大事なのだなと思いました。
柚木沙弥郎さんの展示のことは、Instagramを見ていたら、どなたかが書いていた投稿が目に入って、字体とそのバランスと色合いに心惹かれて、ぜひ実物を目にしたいと思ったのでした。
すてきな展示でした。布を染めていく過程の動画の展示もあって、キャンパスとなる布もいろいろな種類があって、型のデザイン、色の乗せ方の方法の違いもあって、と今まで染色の世界のことを、よく知らずに布に触れていたなと反省しております。
布の展示は反物で迫力があってすてきだったのですが、柚木さんの手書きのイラスト集や、長年講師をされていた女子美の生徒さんのレポートへの添削を見ることができて、書いている内容は、私にはさっぱりわからないのですが、面白かったです。こういう専門的なことを立派な講師の方々に学ぶためだけに費やせる時間なんて、なんて贅沢なのだろうと大人になってから気づきます。
イラストを描くことが好きなチイと、興味深く見ることができました。
落書きみたいに何気なく書いたものが実は面白いのではないか、と思ってからはなるべく取っておくようにしています。
若いころは、まっすぐに、個体差なく、色も揃っていて小ぎれいに作られたものが好きだった気がするのですが、今は、不揃いで、どうしてこのバランスなのだろう、面白い、と感じるものの方に心惹かれます。
図録は、後日自宅に送られてくるということで楽しみにしておいて、今回初めて知った「絵本 魔法のことば」を購入してきました。カラフルでユニークな絵が頭に残ります。こういう作品を目にしたことがある子とない子ではやはり描こうと思う絵が変わってくるのだろうなと思います。
美術館の入り口にあった大きくて立派な金木犀がいい香りでした。柚木さんもこの時期にこの場所で嗅いでいたのかしらと、その歴史を感じることができました。
すてきな時間をありがとうございました。