チェリーのペニンシュラキッチンと背面カップボード

2022.12.08

HITOMA design officeさんからお声掛け頂いて作らせて頂いたチェリーのキッチン。
大らかなご主人とさっぱりした奥様のYさんご家族が暮らす江の島の家です。江ノ電が近くを走り、繁華街のそばなのに静かなこの場所。とてもすてきなロケーションです。
私も以前は相模線がすぐそばを走るマンションに住んでおりました。
電車というのは、ガタゴトと静かな夜にはうるさく感じる時もありますが、どちらかというと風情があって私は好きです。
子どもが生まれる前は煙草を愛しておりまして、煙が苦手や妻から逃げるように北川のバルコニーに潜んで(この煙草用のバルコニーがあるからこのマンションにしたくらい、なんていうとアキコに怒られちゃうか)、一人静かに時間を過ごすのですが、そんな時に不意に踏切の警告灯がぺかぺか静かに光り出して、しばらくすると明かりをともした4両編成の電車が静かに通り過ぎる。
「もう少し踏切が閉まる時間が短いと良いのにって、」ドライバーの時にはそう思ってしまうのですが、この時間に聞く踏切のカンカンとなる音は長いほど好きだったりします。
あっという間は座間のほうへ駆け抜けていく電車の小さな姿を見送る時間が好きだったのです。
子どもたちが生まれると、煙草をやめた代わりに、なかなか泣き止まない彼女たちを抱っこして電車を見せてあやしたりしましたっけ。
好きなんですよね。
Yさんの家からもそういう景色が見られるのはいいなあ、なんて思ったのでした。
すっかり独り言ですみません。
昨日無事にノガミ君、ワタナベ君、タケイシさんの三人で施工を終えてくれました。
ちなみにHITOMAさん甘利さんと太田さんはこのたび初めてお付き合いさせて頂いたのに、どこか以前から知っているような懐かしい印象を持ったお二人でして、とてもお話がしやすく、スムーズにキッチンの形がまとめられたのがうれしかったのです。
Yさんご夫婦の掛け合いもとても楽しかったですし。
次は追加でご相談頂いているテレビボードの納品ですね。
薪ストーブのそばということで、木の動きが大変心配ですが、良い形になるように頑張ります。