無垢材の扉と突板の扉
2023.02.01
ショールームに打ち合わせに来ていただいたお客様の中で、
「木製のキッチンにしたいのだけど、無垢材と突板と、どう選べばよいかわからない。」という方は多くいらっしゃいます。
そういう場合には実際に扉を並べてお見せしながら、その構造・木目の見え方・重さ・金額の違いをお話しさせていただいております。
(写真左側が無垢材の扉で、反り止めの金具が入っておりますのでより重く感じられるかもしれません。右側の扉が突板の扉になります。)
そうするとお客様から、
「突板の扉ってこういうふうにできていたのですね。」
「こんなに重さが違うのですね。驚きました。」
(突板の扉と無垢材の扉で金額の違いは2.5倍ほど違います。)
という反応をいただきます。そのうえで、どちらの素材を用いるかを考えていただいております。
そうしてできあがって納めているキッチンや家具ですが、使ってみてしばらくしてから、突板の扉から無垢材の扉に変えさせて頂いたお客様がいらっしゃいました。
「突板の扉を開いた時に見える側面の木目にどうしても違和感があるのです。」とお客様はおっしゃられました。
突板の扉の側面に突板シートを貼って仕上げますが、前板の木目の模様とは異なるものになります。
そこが気になってしまうというものでした。なるほど。
その人の持つイメージと実際に見えるものが異なると、「おや!?」と思いますものね。
自分がそこの違和感を感じるなんて、日々使ってみないとわからないものです。
私たちも勉強になった出来事でした。
オーダーキッチンや家具ではそういう細かい部分の確認もできますので、気になる方はぜひショールームにいらしてくださいね。
自分にはそういう違和感を感じることってあるのだろうか?と考えてみました。
テーマパークで食べた青いカレーライスが思い出されました。味はおいしかったと思うのですが、違和感を感じたことの方が強く記憶に残りました。
暮らしや習慣の中で自然に身についたイメージは心地よさを決める上で、大切な要素なのだなと思います。