ラフラフ
「クルミ板目材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン」
大船 W様
design:daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:masakane murakami
painting:Wさん
それは、もうたえず笑い声が大きく響く楽しげな時間でした。
Wさんが最初にご相談くださったのは、工事の着工から1年近く前でまだまだ時間の余裕があった頃でした。
そして、そのWさん、鎌倉のNさんのお友達なのでした。
「先日はご丁寧にメール有難うございました。カタログも頂きました。メールでたくさんの建築士さん、施工会社さんをご紹介いただきありがとうございました。
建築家さんは現在契約はまだですが、少しaccaさんと話をしています。(IZUMIさんのまねっこばかりですが(^_^;)
主人は気になった方もいらっしゃったみたいなので、もしご紹介をお願いさせていただくことになったら
再度ご連絡させていただきます。建築家さんはなるべく鎌倉、湘南地区の方で探していますが、インターネットを駆使してもなかなかピンとくる方がいないのが現状です。(生意気なのですが、、、)
現在の話だとちょうど1年後くらいから始められるといいな、と思っていてもちろんショールームにも伺いたいと思ってます。(ごめんなさん、YUMIさんは知り合いではないのです)
また詳細が決まったらご相談させてください。
よろしくお願いいたします。」
と、メールではとても丁寧なお返事を頂いたのです。
そして、まずは私たちのキッチンを見に来て頂けることに。
お会いした印象は、とてもお若い好青年とキュートな女性と言う印象。お互い初めて顔を合わせるということで、初めはどのような形にしたら良いかを探りつつお話ししていたのですが、だんだんと打ち解けてくるというか、溶けてきたような感じで。(笑)途中でだんだんと打ち合わせが盛り上がっては、ご主人も奥さんも肩をたたき合って笑いながら、下の作業場まで響きそうな朗らかな笑い声で。
とても楽しい時間でした。
基本的なプランは、設計を担当されるスタジオaccaの原田さんが作っていてくださったので、それを元にどういう暮らしをしていきたいかを練っていったのでした。基本はNさんのプランを踏まえて、キッチンとカウンターが2列に並ぶようなプランをベースにして、そこから考えていきます。
まずは私のほうで、図面を描いてそこに数字を入れていきます。引き出しが何センチの幅で深さが何センチで・・・。
こうして数字が入ると、皆さん何となく生活の基準みたいなものがつかめてくるようです。
そこから、私だったらこういうサイズでここを使いたい、っていう希望をまとめて図面に落とし込んでいきます。
ただ、そこで皆さんの要望だけを詰め込んだ形だと、バランスが悪くなっちゃうと気があります。だから、全体の形が良いようにまとめておおよそ一つのプランにまとめていくのです。それを見て頂いて、またご意見を頂いて。
「また、近いうちにもう一度お打合せに伺わせて頂けますでしょうか。
ほんとに、何度も何度もお時間ばかり取って頂き申し訳ないのですが、話をしながら詰めるのが一番ですよね。
6月の週末でお時間ある日があればご連絡お願いできますでしょうか。一応、急ですが明日も午後14:00以降くらいならば大丈夫です。急ぎませんので、もちろんゆっくりでも大丈夫です。」
このキャッチボールのようにイメージのこんがらがった部分ひも解いていくことが大切です。だから、Wさんとはメールのやり取りも繰り返しましたが、お会いしてもっとも良い形を見付ける方法が最適だったです。
こうして、おおよそ一つの方向にまとまりました。あとは、建て替えの工事が始まるのを待つばかりです。
Wさんの建築地は、元々ご実家があった場所を建て替えるのです。大船の丘陵地の裾に建つ緑がこんもりとした静かな敷地なのですが、道が狭く、土地は階段を何段も上がったところにある場所で、住むのはとても魅力的なのですが、工事するのは少し大変そうな場所。
さらに、キッチンは2階なのですが、階段は回り込む階段だから搬入は当然外からになりそう。足場があるとどうかな、入るかな・・。
「イマイさん、搬入がちょっと大変だと思うのですが、よろしくお願いしますね!」と快活に頼まれちゃったので、頑張ります。
こうなると、スタッフみんなで力を合わせて、また当日はお天気にも恵まれるように願うばかりです。
とそのような時に、施工会社さんのほうでいろいろとアクシデントがあって、解体工事がいったん止まっちゃったりとWさんにとってもとても気持ちが沈んでしまう時期もありました。
でもそこはaccaの原田さんの陽気な印象と、Wさんご夫婦の底抜けな明るい笑い声で、どうにか順調に工事が進んでいきます。
おかげで新たに良い施工会社さんとも巡り会えたようですし、工事期間中は、原田さんと一緒に私たちのショールームの展示会に遊びにきてくださったり、何と言うか、ざっくばらんにお話しできるお友達同士で一生懸命に家を作っているって感じで、楽しく着々と進んでいくのでした。
「先日はお世話様でした。
原田さん、面白いですよ?そして、色々一生懸命やってくれますので、久恒さんより何でも言いやすいですし、(笑)
助かってます。色々ありましたけど、信頼関係も連帯感も生まれましたし良かったです。」とWさん。
その皆さんのおかげで、私たちが一番心配していたキッチンの搬入も無事に完了し、(プランが崖部分ギリギリまで外壁が出てくるので、家に入るための階段を大きく登って崖を渡ってそして2階の窓に外から搬入する、と言うちょっと変わった方法でしたので・・。)設置も無事に完了して、どうにかWさんお二人で塗装も終えることができて、まずは1回目の工事は無事に完了。
そのあと、工事も終盤になってクリーニングが行なわれる頃に、あらためて引き出しや扉やテーブルなどを納品して、無事に引き渡しを迎えたのでした。
そう、そのあとお引っ越し後にお茶に呼んで頂いたのでした。
キッチンの使いかたやオイル塗装のメンテナンス方法もお伝えしなければいけなかったので、Wさんのお誘いのお言葉に甘えて私たち家族でお邪魔させて頂き、キッチンと一緒に作らせてもらったクルミのダイニングテーブルと、ベンチに座りながら、お二人が作るカレーをごちそうになったのでした。
とても心地よい空間で、とても気持ちが良い場所で、相変わらずの大きな笑い声が響いておりました。
天板 | ステンレスヘアライン |
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扉・前板 | クルミ板目突板練り付け |
本体外側 | クルミ板目突板練り付け |
本体内側 | ポリエステル化粧板「ホワイト」 |
塗装 | ワトコオイル塗装「ナチュラル」(Wさんが施工) |
天板 | ステンレスヘアライン/クルミ板目無垢材 |
---|---|
扉・前板 | クルミ板目突板練り付け |
本体外側 | クルミ板目突板練り付け |
本体内側 | ポリエステル化粧板「ホワイト」 |
塗装 | ワトコオイル塗装「ナチュラル」(Wさんが施工) |
天板 | クルミ板目無垢材 |
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脚部 | クルミ板目無垢材 |
塗装 | ワトコオイル塗装「ナチュラル」(Wさんが施工) |
クルミのI型キッチン
価格:660,000円(制作費、塗装はお客様施工、設備機器は別途)
クルミのアイランドカウンター
価格:540,000円(制作費、塗装はお客様施工)
クルミのダイニングテーブル
価格:250,000円(制作費、塗装はお客様施工)
クルミのベンチ
価格:140,000円(制作費、塗装はお客様施工)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は40,000円から、取付施工費は160,000円から)