ブラックチェリーのL型キッチン
2023.06.19
富里のUさんのキッチンの様子を見にお邪魔してきました。
「なかなか時間が取れなくて、ようやく先日オイルを塗りました。」とおっしゃっていたUさん。
「たいへんだろうなあ、と決めてかかっていて、なかなか腰が重かったのですが、始めて見るととても楽しかったのですよ。主人は手伝ってくれなかったけれど(笑)」
塗ったり拭いたりする作業ってなんだか気持ちが落ち着くから楽しく感じられるのです。それに、チェリーもクルミもオイルが入るだけで表情が全く変わって深みが出るところがまた楽しい。
よい感じに仕上がりましたね。
今日はアキコと私とで二人でお邪魔させて頂き、私はオイル塗装の確認と細かな調整をして、アキコはステンレスカウンターのお手入れ方法をお知らせして、はい、これですべての作業が完了ですね。
ご友人からのプレゼントがきっかけで集め始めたトーベ・ヤンソンが描くキャラクターたち(ムーミンたちですね)のマグカップに、鮮やかな北欧色した食器や小物たち。
「ずっと好きで集めてきていて、いつかそれを飾れる場所がほしいって思っていて。キッチンもこの家を建てた当初からどこかしっくりきていなくて、8年ほどかけてようやく自分の形ができあがりました。」とUさん。
ちなみに緑のタイルが貼られているキッチンが当初のキッチン。今回はそのキッチンを取り払って、L型のチェリーのキッチンを作らせて頂いたのでした。
それと一緒に、玄関に入って丸見えになっていた靴を置く集成材でできたオープン棚にクルミ材で框組した扉に籐を張って、目隠しさせて頂いたのでした。
今回はキッチンを作らせて頂いたわけですが、Uさんと最初の打ち合わせで出ていたお話は、キッチンやリビングという部屋をどう使っていくかという部屋の使い方。キッチンがダイニングを分断しているようなレイアウトだったので、食事も含めてすべての時間がリビングで過ごす形になっていたのですが、そのリビングがこのログハウスという個性もあって、外からの視線がすこし気になるところでもあったそうで、このキッチンの形を変えれば、心地よいダイニングが作れるのではとずっと考えていたのだそうです。
今回こうして、ダイニングの形が心地良く整理されたので、今度はリビングの使い方がきっともっと心地良くなる工夫が出てくるはずです。長い時間が掛かりましたが、暮らしは少しずつ代えがたい楽しみを見つけて楽しく良くなっていくのです。
どちらもとても良い印象でした。ありがとうございました。うれしかったです。