おかあさん、おやつを探す
2023.07.13
掃除もひと段落しましたので何か食べましょう。
うちのキッチンはシナとバスウッドを使っていて、あまり長い材が確保できなかった部分は少し赤みのあるバスウッドを使ったのですが、丸4年も経つと印象はなじんできました。
よい感じだねって素直に思える色みになってきましたね。
時々、この使い込んだような印象を最初から表現できますでしょうか、と相談されることがあって意図的に時間の経過を色で表現することもありますが、なかなか難しいものです。
先日、チェリーのL型キッチンとサクラのベッドフレームを作らせてもらったSさんのところに尋ねた時もそれを思い出しました。
ベッドフレームの作るにあたって参考にということでできたての桜の家具の写真を見てもらったのですが、Sさんから写真にあるぺリアンのフレームのような使い込んだ色合いを表現することはできますか、と相談されたのですが、サクラは散孔材ですから変に着色するわけにもいかず不自然になっちゃうだろうなと思ったのでした。
それをSさんに説明すると、「そうですね、おっしゃる通り経年変化を楽しみながら自然な風合いを出していきたいと思います。」とおっしゃってくださって。
時間が与えてくれる豊かさはなかなか手に入りにくいものなのです。