Sさんのブラックウォールナットのキッチンと背面収納

2023.11.25

Sさんのキッチン設置作業が先日の月曜日でひと段落。あとはダイニング側の扉の加工が終わったら再設置してすべて終わる予定です。

今回はブラックウォールナットを使ったのですが、通常はこのくらいの濃さが出ないことが多く、今回もとても表情の良い板でしたが、室内全体のバランスを取るということでかなり濃く着色しています。

オイル塗装でこの濃さを出すこともできるのですが、ウォールナットのような散孔材は色の吸い込み方にばらつきが多くて、かなり色ムラができてぼつぼつした見た目になってしまうことが多いのです。

今回はお世話になっている塗装の大垣さんからご紹介頂いたお仕事ということもありまして、塗装は大垣さんに一任しまして、このようなしっとりした濃さに仕上げて頂きました。ムラが出ないようにするには、板に直に着色するというよりは調色したトップコートを塗布していくことでしみこませるというよりは色を上にのせて仕上げていく感じで行なうのですが、あまり厚く塗りすぎると木の質感が無くなっちゃうので、そのあたりのバランスは塗師さんの感覚です。

制作は最近手の込んだ形を多く手掛けているワタナベ君。特殊な形をした引き出しだったり、吊元が留めになった扉の細工があったりと、今回もきれいに仕上げてくれました。

リノベーションの施工は、今回のSさんがきっかけであらためてお知り合いになれた寒川の椎谷建設さん。うれしいつながりです。