今日は卒業式でした。
2015.03.20
今日は、長女ハルカの通う小学校で卒業式がありました。
娘の卒業はまだ先なのですが、私はPTA会長として不慣れなままドキドキしながら少しだけ挨拶いたしました。
今の子供たちは、証書を受け取る前に自分の感謝の気持ちや夢を一言ずつ語るのです。その姿は立派でした。
「・・・いま、卒業証書を手にしてどんな気持ちでしょうか。
うれしさいっぱい、これから始まることへのドキドキもいっぱい、というところでしょうか。
皆さんがはじめてランドセルを背負ってこの小学校の門をくぐった時もきっとそんな気持ちだったのだと思います。
でも、今はもうあれから6年が経って、見違えるほど立ち振る舞いがしっかりしていますね。
先ほど、卒業証書を受け取るその姿を見ていたら、そう頼もしく感じました。
でも、やっぱり君たちはまだ小さな子供達です。
この先、中学校というひとつ上のステップに上がることで、いろんな喜びとともに辛いことも経験することと思います。
人は、辛いことを経験しないと喜びの大きさってわからないですからね。
辛くなった時にどうしたらみんな頑張れるかな?
辛くなったときは楽しいことを考えるのが一番です。
その辛さにくじけそうになったりしても、ここで過ごした6年間の楽しかったこと、みんなで一つの目標を乗り越えられたこと、先生やお父さん、お母さんが背中を押してくれたおかげでやり遂げられたこと、自分が決して一人じゃないってこと、みんなで力を合わせて楽しいことをやり遂げられたんだってことを思い出してください。
そうすれば辛いことなんてすぐに何処かに飛んで行ってしまうはずです。
そして、そのあとは、何倍もうれしい喜びがきっと待っているはずです。
そういうふうに思い悩みながら少しずつ大きくなって、自分の夢に向かってきちんと歩いて行ってください・・・。」
低く響かない声で挨拶させて頂きました。みんなにちゃんと聞こえたかな。
大人になるにつれて、自分で何でもできるようになってくると、自分一人で何でもできるんだって思ってしまう時がやってきます。その自信にあふれた姿はとても魅力的ですが、その影では誰かがその人を支えてくれているんだ、自分がだれかをきっと支えているんだ、と言う気持ちを芯に持っていてほしいなと思っています。
その気持ちがあれば、きっとくじけないし、強くなれるし、なにより優しくなれます。
でも、そんな心配はいらないくらい、みんな立派でした。うれしくなりました。
そして、もう一人卒業していく人がいます。
スタッフの鈴木君です。
彼が私たちのところへ来て丸7年経ちました。もともとここに来る前に専門校を出ていて、さらにそのあと一人でしばらく作業をしていたこともあって、入社後まもなく大きな力になってくれて、今の今までとても頼もしく心強いスタッフでした。
その彼もいよいよこの春から自分の工房を構えるということで、本日をもってフリーハンドイマイを卒業するのです。
やはりこういう仕事に携わる人は自分の工房を持ちたいって夢を少なからず持っているので、いつかは出ていってしまうことは分かっているのですが、やはり少し淋しくなるのです。
これから彼は山梨から自分の形を発信していくのです。
一人でやっていくのはとてもとても大変だけれど、きっとどこかでみんなが支えてくれる。
木の年輪のように強い思いを、力強い支えを、重ねて重ねて、みんな旅立っていくのですね。
イマイダイスケ