「ナラ柾目材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン」

石神井　I様

design: Iさん/daisuke imai
planning: daisuke imai
producer: yasukazu kanai
painting: yasukazu kanai

「東京都練馬区に中古一戸建てを購入しました。
来年1月中に入居を希望しています。
全面リフォームをしますが、以前から一戸建てを購入した際、一番力を入れたい、家の中心的存在としたいと切望していたのがキッチンです。
キッチン側の床を下げて、カウンターキッチンのカウンター側と高さが一緒になるような形にしたいと思っています。いろいろな施行例を見させて頂き、どのキッチンも美しくすっきりとしていて素敵だなと思っていました。
一度お話などさせてていただきたいと思っています。合わせまして、カタログをいただければと思います。よろしくお願い申し上げます。」
とIさんからご相談を頂いたのです。

Iさんの今のお住まいは茨城県でして、ちょっと遠いのです。それほど打ち合わせなどにちょこちょここちらまで来られる機会はないのですが、それでも最初のお問い合わせを頂いてから約1か月半後こちらに来て頂けることになりました。

Iさんが考えていたのは、アイランドキッチン。
それも普通のアイランドキッチンではなく、ダイニングテーブルも一緒になっているようなキッチン。
さらには自分はキッチンに立ちながらも、お子さんやご主人はダイニングテーブルに座っていて、同じ目線でお話ができるキッチン。
なるほど難しい・・。

そこで、いらしてくださったIさんのお話を元に形を考えていきます。
徐々に見えてきたのは、いろいろと収納を作っていくキッチンとはまた違う、ご飯をきちんと食べることをメインに考えたキッチンでした。
だから、キッチン自体の収納スペースは本当に少ないのです。
ササッと洗いものができて、食器は食器洗浄機さんにお任せして、食事を作りながらもみんなといろいろとお話をして、そして自分もきちんと食べる。そういう食べることが楽しめるキッチンになったと思っております。
そうですよね、Iさん。

今回キッチンを設置するにあたって、リフォーム全体の工事を担当されたのが都内のリノベーションを空間社さん。
とても優しい空間をたくさん生み出してくださるのです。
リフォーム前は築30年くらい経つという普通の2階建て住宅だったのですが、傷んだ部分を補強して、内装をすっかり優しい表情にまとめたら、昔の間取りのこじんまりした空間もかえって気持ちが近くに感じる素敵な場所に生まれ変わりました。

こちらがその空間社さんに掲載されたIさんのお部屋の様子
HAY
http://www.kukansha.com/works/54.html

いずれはここで、奥様がオリジナルの照明を作っていきたいって考えているのだそうです。
私はそれが実現される日が今からとても楽しみなのです。