かまくらの風
「コーリアンとホワイトオークの壁付けキッチン」
鎌倉 K様
design:技拓さん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:iku nogami/daisuke hirose
painting:iku nogami/daisuke hirose
鎌倉山に技拓さんというハウスビルダーさんがいらっしゃいます。
以前に一度由比ガ浜でキッチンを作らせてもらった時のリフォームを担当されていた会社がたしか技拓さんだったと思うのです。
とても珍しいお名前だったので、思い出したのです。
(というか、お名前存じ上げていなくて大変失礼いたしました。)
その技拓のMさんから稲村ケ崎に新築するKさんのキッチンの相談に載って頂けますか、とご連絡を頂いたのでした。
想定されていたのはL型のキッチン。そして、作業台となるアイランドカウンター。
当面は、都内での暮らしとこの稲村ケ崎での暮らしの2拠点になるということでここに来たときはみんなでワイワイとお料理ができるようにということでこのレイアウトに決まったそうです。
特にご主人もいろいろとお料理をされるそうなので、広い作業台はあると便利ですものね。
基本的なレイアウトは決まっていたので、MさんがさっそくKさんご家族と一緒にまずは私たちがどのようなキッチンを作るのかを見て頂こうということになったのでした。
いらしてくださったのは、Kさんご主人と奥様と高校生のお嬢さん。お嬢さんも家ができることが楽しくて、「いや、ここはお父さん、こういう形のほうがいいよ、絶対。」「そうかー。」なんて、お父さんの意見に口をはさんであれこれとアドバイスしてくれました。(笑)このくらいの年の特に女の子って部屋の模様替えとか楽しそうにやりますよね。
以前にも中学生のお嬢さんが居るお客様の家具作りをさせて頂いた時におじさんの部屋の家具も作ることになったのですが、とてもかわいらしいサイコロのようなデザインの洋服タンスを作らせてもらったことがありました。
技拓のMさんのたいへん快活なキャラクターも相まって、なんだかとても賑やかに打ち合わせがまとまっていったのでした。
その後、いろいろとプランを考えていく中で、予算の都合でL型キッチンというよりは、壁付けのI型キッチンのカウンターだけがL型になるシンプルなデザインにまとまり、ナラ材とコーリアンの技拓さんらしい明るいキッチンに決まったのでした。
技拓さんのお仕事でありがたいのは、現場の作りの良さです。
キッチンは予定通りの寸法で作っていってもそれがピタッとちょうど良い隙間で納まるのです。
本来はどこでもそうあるべきなのですが、現場の寸法というのはまちまちなことも多く、家具のほうで逃げを見ておかないといけないのですが、逃げを見ていたらかえって大きな間口になっていた現場もあったりして、そうなると隙間を埋める代が広くなったりして、現場の取り合いもあるから難しい部分もあると思うのですが、なかなかこうしてピタッと納まるのは少なかったりします。
なので、施工は順調に進みました。
今回は天板がL型ということで、もちろんL型のまま搬入は難しいので、2分割にして運び入れて、コーリアンだからできる現場のジョイントを行なうのです。
1日目にキッチンキャビネットを据え付けて、2日目の朝からコーリアンのシームレス加工を行ないます。
このシームレス加工は私たちのところではいつも加工屋さんに入ってもらっていて、この日も2時間くらいできれいに施工していってくれました。やはり餅は餅屋です。
そのあとは、機器類の固定をして無事に設置は完了。
きれいに納まりました。
そして、お引渡も無事に終わりまして、あらためてご挨拶に伺わせて頂きました。
しばらくはKさんご主人がおひとりでこちらで仕事をされたりしながら過ごすことが多いということでしたが、すっかりKさんらしいキッチンになっておりました。
その頃、私たちは自宅の中華鍋を探しておりまして、ふとみると立派なお鍋が掛かっていたのにみて、お料理をよくするご主人に使い心地を教えて頂いたりと、とても楽しそうにキッチンを使ってくださっている様子が分かってひと安心。
また、機会がありましたら、いろいろなお話を聞かせて頂けたらうれしいなあ、ありがとうございました。
天板 | コーリアン「シラスホワイト」 |
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前板・扉 | ホワイトオーク板目突板 |
本体外側 | ホワイトオーク板目突板 |
本体内側 | ポリエステル化粧板 |
塗装 | オイル塗装仕上げ |
コーリアンとホワイトオークの壁付けキッチン
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