レモンタルトの酸味

2024.06.06

先日Sさんのお引き渡しで真鶴に出かけた帰りに石橋センターで購入した立派なレモン。レモンシロップを作りましたが、製菓用に1つとっておいたものでハルが週末レモンタルトを作ってくれていました。

もう19歳ですから、家に帰ると出来上がっていて、片付けも終わっているわけです。当たり前なのかもしれませんが、親子で一緒にお菓子作りを楽しむ時間は短かったのだなとしみじみしてしまいます。

ハル「メレンゲ焦げちゃったんだけど。」

でもとってもおいしそう。どう作るのか私はさっぱりわからないのですばらしいなと思います。

ダイスケさん撮影のレモンタルト。メレンゲの透け感にフォーカスでしょうか。ちなみに1枚目は私が撮ったもの。レモンカスタードの艶感がきれいだったのでそこに合わせました。撮る人によって変わるのは面白いですよね。

一口目からはっきり酸っぱくておいしい。レモン好きのハルらしい味付け。重そうに見えますが、メレンゲが軽くレモンの酸味を柔らかくしてくれてサクッと食べられました。

よく、子供が大人びたことを経験して、甘酸っぱいとか酸っぱい経験とか言いますが、

大人が若い時にあったはずの感覚を懐かしんで酸っぱいと形容するのもあるのかなと思いました。

学生の頃は、ホラー映画が大好きでしたし、ロックミュージックばかり聞いていたのに、今は穏やかさばかり求めてしまって(笑)、ああいう感覚はどこにいってしまうのでしょうか。

若い時にはちょうど良く感じたであろう酸味が年を重ねて酸っぱく感じて、ひとりで夜バイトに行く前にササっと作り上げて出かけてしまう彼女の軽やかさをちょっとうらやましく思ったのかもしれません。

そんな味だったのでした。ごちそうさまでした。