弾んで
「ナラ柾目のカウンター下収納のオーダー」
藤沢 H様
design:Hさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:yasukazu kanai
painting:yasukazu kanai
「神奈川県藤沢市在住のHと申します。
お世話になります。
新居に引っ越していろいろと家具を見繕っている中でキッチンのカウンター下の収納をいろいろと探していましたところ、妻がそちらのホームページに素敵な作例を見つけ、「是非お願いしたい。」とのことでしたのでご連絡致しました。
その作例は以下のホームページにアップされているものです。
「ずっと前から」荒川のW様
デザイン的にこれと同じようなもので、サイズを当方のカウンター下のサイズに合わせたいと考えています。
基本的な用途は、食器、お酒等の収納を考えています。
またできれば両端に小型(高さ36cm程度)のスピーカーを置ければと思います。
ただ、将来的にオーディオ専用というわけではなく、スピーカー以外に鉢植えを置いたりできるようなデザインがいいかなと考えています。
作例では全面ガラス張りですが、アンプ等を入れられるようなオープン、あるいは格子窓を一部加えられればと思います。
スペースの関係で、開閉は基本的に引き戸タイプにしたいと思います。
デザインのバランス的にあったほうがよければ、引き出しが少しあっても良いかと思います。
カウンターの幅は205cmで、奥行きは右端の壁にあわせて36cm位がいいかなと想像しています。
また右端の壁面付近にCと書いている通り、コンセントがあります。
全体として1台で構成すると大きいような気もしますので、左右で2分割あるいはセンターと左右で3分割等でも良いのかもしれません。
いろいろとご経験豊富かと思いますので、上記のような条件で大体の構成等を、概算費用と合わせてご提案いただけないでしょうか?」
と、Hさんからご相談を頂きました。
だいたい最初は、無難にシンメトリーな形を考えていくことが多い私です。今回も、Wさんのカウンター下収納を元に、一つ原案を作成してお送りしました。
気に入って頂けたのですが、どこかちょっと違うようで、その後も何度かメールでご要望をお聞きしたり、私たちのところまで来て頂いたりしては、プランを修正していったのですが、なかなかHさんのイメージに辿り着けません。形は広い面積をガラスが占めていた形から、アシンメトリーなガラスの入れ方へと変化してきて、形が複雑と言うか私の元を離れていきます。
アンティークな印象の家具を考える時もそうなのですが、装飾をどう施すか、色をどう塗るかなど、その人のイメージを実現することが難しくなることってあるのです。カクカクした飾りが好きな人もいれば、ツルンと丸く装飾することが好きな人もいる。塗りつぶした色の感じが好きな人や、木目がガサガサ残っていることが好きな人もいる。
同様に、Hさんのようにその家具の中でガラスをどう見せるかは、メールで分からないし、お話を聞いていたも戸惑ってしまうこともあります。
そこで、ガラスのサンプルやスケッチを駆使して、なるべくHさんが考えているイメージと私が作ろうとしているイメージをすり合わせていきます。
そして、打ち合わせだけではなく、私たちが参加しているフェスタにも来て下さったりと、何度かお会いする中でようやくHさんの形が見えたのでした。
「ガラスが弾むような感じで。」バイオリニストとして活動されている奥様のすてきな意見。
それが形になりました。
「先ほどは搬入いただきありがとうございました。イメージ以上の出来で感激しております。
今いろいろと食器等をしまっているところです。部屋にうまく収まっていてとても馴染んだ感じで、見れば見るほど「いいね。」と言っております。
本当にありがとうございました。
食器を少し入れ始めておりまして、添付写真のように、ステンドのガラスがいい味をだしています。
今後とも宜しくお願いいたします。」
ステンドグラスのある引戸のカウンター下収納
価格:395,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は13,000円から)
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