エアコンを隠すのです

2024.06.26

チェリーのL型キッチンから始まり、サクラのベッドフレーム、そして前回のクルミの階段下収納と定期的にいろいろな形を作らせて頂いているSさん。

前回の階段下収納をお持ちした時にお話を頂いていたエアコンを隠すための部材ができあがりました。

家を新築した時に使ったペンキで塗ってもらえますか、ということでオフホワイト(なのかな)のペンキで仕上げています。

ペンキってなかなか難しくて、乾燥が早いから刷毛のスジが残るのです。そういう細かい作業を指導してくれたのは弟のユウです。彼が自分で外壁塗装の仕事を始めてもう何十年も経つので、過去にも何度かペンキで仕上げる時には、「うん、こうするといいよ。」と刷毛とローラーの使い分け方やローラーの毛の長さなど教わってきたのです。でも、格子のような細かい部分の塗装はなかなか大変で、変に毛先がほかにいたずらしてしまったりして、玄翁で毛先をつぶして平たくしたりと工夫しながら仕上げてみました。

ペンキで仕上げた時の木の肌がほんのり残る様子が私は好きで、均質に仕上がった吹き付け塗装はモダンできれいですが、こういう味わいのある仕上がりが住宅の表情のひとつになるのだなあ、とあらためて思うのです。