79歳と49歳と15歳の登山
2024.08.14
最初の計画は、お盆休み中に大山灯篭まつりを観に行く計画だったのです。
なぜかすごく心惹かれていまして、夜入ることのできない山・神社へ行けば、もしかしたら父を近くに感じられるのではと思いました。でも、南海トラフ地震注意、神奈川県西部の地震発生と続けて起きたので、夜間の移動はやめておこうということになりました。
登山が趣味で昔百名山踏破を目指していた母。今でも意欲的に体を動かし続けているので、「日中の移動なら、阿夫利神社の下社までは行けるわよ。」ということで、下りは転んで怪我したりしたら大変なので、ケーブルカーで降りるという計画で久しぶりの登山に連れ出すことにしたのでした。
9時半ごろ大山の駐車場に到着して、女坂を上り始め、母のペースに合わせてこまめに水分と栄養を補給しながらゆっくり登りましたが、体の水分がすべて入れ替わったのではないかというくらいの汗をかきました。
母は「なんとなく山を歩く感覚を思い出してきたわ。」と話しながら歩いていました。
途中、大山寺で鐘を鳴らさせていただいたり、願掛けの瓦投げをしたりして体を休めることができました。(輪の中に瓦を通すように投げることができたら成功なのですが、誰も通すことはできませんでした…。)
そこから40~50分後に阿夫利神社下社に到着しました。無事にたどり着けたことにお礼を伝えて、チイが楽しみにしていた御神水をいただきました。
その後お茶屋さんで休憩していると、
「少し行くと見晴らし台があるのよ。前にお父さんと行ったことがあるの。頂上は無理だけどそこくらいならいけるかも。」と母が言いましたので、気を付けながら歩き進めることにしました。もみの木の原生林やご神木を見ることができて、母が言い出さなければ見ずに帰るところでしたので、偶然に感謝しています。
40分くらいで見晴らし台に着きました。
空が近くてとても気持ちがよかったです。この場所に来れただけでも、父と何かを共有できたような気持ちになれました。
帰りはケーブルカーに乗り下山しました。2時間かけて上ったのに、6分で下りてしまうのですから、ダイスケさんと一緒に「なんだかね。」と言いながら乗車していました。
本当は立ち寄りたいお豆腐屋さんがあったのですが、駐車場が停められず時間もありましたので断念しまして、夕方までに実家へ戻り、迎え火を焚きました。
父に登山の様子を報告しながら、父が日本酒を飲んでいた器に御神水を入れてお供えしました。
お父さんにも2回くらい頂上までの大山登山に連れて行ってもらったことあるものね。
父に言わせると、きっと「お前たちは相変わらず落ち着きがないな。」という我が家のお盆の入りなのでした。