ヤビツ峠に
2024.08.17
ブログは自分が日記のつもりで書き溜めておいたものですので、昔のものを見返すと、家具以外の何だかとりとめのないことばかりが書いてあるわけです。特にこのウェブサイトになる前は、2014年以前はエキサイトでブログを書いていて、なぜこんなことを書いたのだって思うことばかりですが、やはり懐かしい。
「自由な手たち」
自転車のことを見返すとヤビツに最後に行ったのは15年前なのだ。
来年こそは1度は行こうと思いながら昨冬にメンテナンスだけはしていたのですが、思いだけは持ち続けたままでいたらあっという間に夏が来てしまった。でも、このところ川沿いを走ったり、山に登ったりするうちにむくむく気持ちが盛り上がってまいりまして、体力は落ちちゃっているだろうし大丈夫かなあ、なんて思っておりましたが、だめなら押しちゃえということで出掛けたのでした。
表ヤビツはきっと辛いよ・・、って思って裏ヤビツから上がっていこうと思ったのですが、工房でアイにご飯をあげていたら、ここからなら表のほうが近いし、だめなら押しちゃえということで表ヤビツに。
7時半ごろから出掛けたので、きっと道が混雑しているかなと思ったのですが、車も少なく、自転車の人たちもまばらで、むしろ峠までランニングしている人のほうが多かった。(すごいね)なので、道中は葉がこすれあう音や鳥のさえずり以外に何も聞こえない時間が多くあって、やはり森の中は心地よい。
しかし辛い。
名古木からお豆腐屋さんあたりまででもう止めておけばよかったという思いが頭をよぎるけれども、そこを過ぎると少し緩やかになり、なんだい、案外こなせるじゃないかと思った矢先の送電線あたりから見えてくる激坂。ここが峠までの中で一番辛い。いやあ、もう駄目かなあなんて気持ちはインナーローよりもさらに低くなってしまうのですが、路肩にグリーンベルトが引かれているのを見ると、「そうか、ここは子供たちが毎日通学しているのに、こんなところであきらめてはいけない。」とよく分からない気持ちに動かされて登っていくと蓑毛のバス停。
そこからは気持ちよい林道が続くのですが、次に出てくるのは、菜の花台を過ぎて少し行ったところにある緩やかに見えて長々と徐々に高度を上げるワインディングロード。ここがなかなか辛いのですが、ここを超えると再び気持ちよい林道が続いて、どうにか峠にたどり着く。
バイクの調子も良い感じで、ショールームに飾りのように置いていたことを後悔するくらい良い乗り心地でした。
何ごとにつけ、自分の思うところまで到着できるということは、うれしいことで、そして大きな力になることなのだなあ、と実感できた土曜日の午前のできごとでした。