Nさんのナラのセパレートキッチン

2024.09.04

台風一過のもと小金井まで。Nさんのキッチンの取付です。

小金井に行くにはどう行こうか、といつも迷うのですが、普段一人で出掛ける時はひたすら北上して町田のリス園の横を通って、東八道路で東京を横断するような道が好きです。ヒロセ君(多摩住まい)に聞くと彼もけっこう下道を好むので、そんなルートが返ってくる。

今日は4人で出発したので、そんなにのんびりしているわけにも行かないので、東名か圏央道か迷っていたのですが、台風が過ぎたせいなのか東名がずっと真っ赤な道路標示でしたので、遠回りの圏央道で。

この前の台風で新善波トンネルで土砂崩れがあったり、海老名の大谷あたりでも土砂崩れがあったりと怖い気持ちでいたのですが、圏央道はいつもの様子で少し涼しい風が吹き抜けておりました。

今回のNさんの現場では初めてお仕事させていただく工務店さんなのですが、段取りも施工もとても丁寧で、今日も朝から鍵を開けに来てくれるということで待ち合わせの時間を目指していたのですが、道が空いていたからか早く出発しすぎたのか1時間ほど早く着いてしまいました。

さて、どうしようか・・、ととりあえず現場をのぞくと、掃き出し窓が開いていて、玄関ドアを引くと鍵も開いておりました。どなたかいらっしゃる・・?

「おはようございますー」と言いながら各部屋を見まわして行けども誰も気配がなく、上かな・・?と思って上に行くとかすかに作業する音が聞こえて、背中が見えた大工さんにあらためて「おはようございますー」と声を掛けると「おぉっ、びっくりした!」と言われて、いけないいけない。

まさにスライド丸鋸で材を切ろうとするタイミングで声を掛けてしまって危ないところでした。

「すみません、急に声を掛けてしまって。」

「キッチン屋さん?」

「はい、キッチンの取付に来ました。」

「うん、聞いてるよ聞いてるよ。」と朗らかな様子。そして、あらためて1階を案内してくださる。

「このあたりだけ空けておいてくれればあとは広く使っていいからさ。あとは床がヒノキで傷になりやすいから、引き摺らないようにお願いね。」とにこやかに伝えてくれて再び2階へ上がって行かれました。前回、うっかり忘れていた柱の採寸に来た時も大工さんが朗らかに対応してくれたんだよね。こういう現場は仕事がしやすくてありがたいです。

ということで、早々と搬入を始めることができて一安心。

まもなく、監督さんもいらっしゃって、「大工さん来てたのですね。」と朗らかな様子。監督さんと納まりの打ち合わせをして、今回制作を担当したヒロセ君とも内容を擦り合わせて、問題なく進められることが分かりまして、私は先に戻らせてもらうことに。もちろん、帰りは好きな道で。

その日は順調に進んで、ヒロセ君は直接自宅に帰り、ワタナベ君は翌日は工房での作業で、ノガミ君は会社の車で帰宅して、翌日ノガミ君とヒロセ君は直接現場に。こうしてしなやかに滞りなく作業を終えることができました。

風が秋の匂いになってきたようです。