いねむり
2024.09.08
アキコのブログにも書かれていたように、私は自宅に居るよりも工房に居る時間のほうが長いのだなあと言われて客観的にみることができた。
この家を建てた時はここで週に1度は庭を眺めながら仕事をしてやるのだ、なんて思っていて、2階に机をしつらえたら気持ちが良いだろうなあというスペースを福原さんと一緒に考えていたのだけれど、それ見たことか!と心の中の鬼が笑っている。そのスペースは今ではチアキの古い教科書や古い布が古紙、古布の資源ごみに出されるまでの置き場になってしまっている・・・。
創造するための空間が資源ごみ置き場だ・・。家に居ても子供たちが居たりするとなんだか落ち着かなくてね、いつのまにか一人になれる居場所が良いなと思っていると足は工房に向いてしまうのだ。アイが朝晩工房に来るし、彼が工房に泊まっていく時もあるからという理由をかこつけてね。
昨日の午前中、神輿がやってくる前に壁面収納を考えているというHさんが小さなお子さん連れの4人でいらしてくださいました。
これから家を新築されるということで、リビングの壁にテレビが置ける大きな収納を考えていて、それと一緒にダイニングの一角に子供が勉強できるスペースとしての机を考えているのだそうです。
なるほど、そうですか。
壁面収納はいろいろと考えられる道がありそうだけれども、机かあ・・、と思ってしまったのです。
私はあまり自分の意見を押し付けるような打ち合わせは苦手なので、なるべくそこに住む人が住みやすい形を考えたいと思っておりますが、とりあえず思うことだけを伝えておこうかな、と思ってお話させて頂きました。ウェブサイトのエッセイの中でも何度か書いているので、またですか、と思われるかもしれないのですが・・。
no.12 2021/10/14 収納計画は柔軟に
no.13 2021/10/14 オーダー家具の形は選択肢を広げて
no.22 2022/3/8 子供たちが勉強する場所について
子供って親の思うようにはならないなあと、昔から、そして今でも思いますし、それが一番自然な姿なのですが、こうあったら良いなと思って、時折、幹の延びる方向をそっと手で押すように背中から声を掛けてもやっぱりその人はその人らしさがあるので、その通りにならない、それこそが一番良いことなのだと思うのです。
だから、ここは部屋の角で隣はなんとなくさえぎられているからきっと勉強しやすいだろうと、場所をしつらえても使ってくれるかなあ、なんて思いがありまして、そのままHさんにお伝えしたのでした。
もちろん、Hさんの暮らしかたが一番大切なので、何となく助言のひとつとして聞いて頂ける程度でよいので、「あの家具屋さんはあのように言っていたけれど、私たちはこういう暮らしがしやすいかなあ。」とか「もう一度子供たちの意見も聞いてみようかなあ。」と暮らしを思い描くきっかけとなってもらえたらなあと思うのです。しかし、家に居るよりも工房に居る時間のほうが長い人間がこういうアドバイスをしても頼りになるのかしら・・。
今日は工房の前の空き地でお払いが行なわれた後の片づけをして気持ちも体もすっきりしたこともあり、体調もすっかり良いと思えるので、久しぶりに厚木の通称「ヒトノモリ往復」をしてきたのですが、うーん、足が痛い。2週間走らないだけで、こんなに疲れてしまうとは情けない。
情けないやら頼りないやらで今日は先に居眠りしてしまった。アキコごめんなさい。