座卓からテーブルへリメイク

2024.10.20

T さんからお預かりしている座卓です。

鑿や鉋を使い、塗装とシールをはがしているところ。
お母さん「このシールもなくなっちゃうけどいい?」娘さん「いいよ。」とあっさりさっぱりした返事に、お母さんの方が少し名残惜しいのでは、と感じました。


他社さんの座卓からテーブルへのリメイクで、脚を作り、ラッカー塗装と思われるものを剥がし、クリアのオイル塗装をしています。ヒロセ君が元の家具の状態を確認しながら丁寧に仕上げてくれました。

幕板がたわんでいるのがわかりますでしょうか。様子を見ながら脚を制作していきました。

 
木目が美しいです。
ケヤキのように見えますので、木目が似ていると言われるセン材で脚に作りました。
現れた木目。今までも見えてはいましたが、塗膜に覆われ使い込まれた状態で見える表情と、自然に近い表情と手触りでは異なります。

この写真ではわかりづらいと思いますが、先細の脚のデザインに合わせて、よりすっきり美しく見えるように、幕板から足にかけての一部にテーパー加工をしています。


リメイクには時間とお金が必要です。
T さんご家族が、「きれいにしてこれからも使っていきたい。」と思わなければ再確認できなかったかと思うと、とてもドラマチックに感じます。
磨かれたテーブルを見たら驚かれると思いますよ。
納品の日を楽しみにしていてくださいね。