知る機会
2024.10.31
昨日今日の2日間は茅ヶ崎市内の中学生2人が職場体験学習に来てくれました。
私「ものづくりとか製造のジャンルにうちの会社があったのかしら?どういう風に決まったの?」
中学生「先生から、君器用そうだからここ行けば、と言われて決まりました。」
ほう。面白い決め方ですね。
毎年大体そうです。第3希望まで出すけど、全員が希望通りにはならないですし、みんなどの会社がどんな仕事をしているかなんて表向き、開示されている情報しかわからないです。
でもこれも何かのご縁ですから、うちに来てくれたからにはしっかり体験していってもらいましょう。
体験してもらった内容は、
・最初の1時間はショールームで座学。会社の成り立ちや、問い合わせからお見積り・スケッチを作成し、受注できたら図面作成し、担当する制作スタッフに図面を渡し打ち合わせ。その後、必要な材料を見ながら木取り表作成して制作していく、という流れを家具やサンプルを見てもらいながらお話しします。ダイスケさんには、二点透視法を使ったスケッチの書き方と図面の見方を伝えてもらいました。
その後は工房に行き、実際図面を受け取ってから製作スタッフがどう動くのかを木工機械それぞれの説明を受けながら動いていきます。
今年も昨年に続いて3年目のタケイシさんに指導係を担当してもらいました。昨年しっかり指導してくれている様子は見ているので、今回も安心して任せることができました。
・パネルソーを使い材料を切る。
・平面、直角の部材の作り方
・シナ合板の引き出しの材料に木口張りテープ機を使い、仕上げ磨きをする。
・ビスケットジョイントを使ったナラ材のスマホスタンドの制作(その中で、紙やすりを使った研磨の仕方、オイル塗装の種類と方法、ビスケットジョイントの加工方法、鉄染めの方法)
・SDGsの活動も絡めてということで毎年言葉で説明するだけでしたが、今回は2日間と余裕がありましたので、木くずを再利用していただいている酪農家のオカモトさんの所へ、トラックに積んで持って行くという体験もしてもらいました。木くずは結構重いのでトラックに積んで下ろしてというのは力仕事でしたが二人とも木くずでジャージを白くしながら頑張ってくれていました。
トラックに乗るのは、初めてだったそうで、楽しかったと言ってもらえてよかったです。
将来、家具工房に勤めない限り、まじかで見ることのない光景の数々。
それがわかるのは彼らが大人になって社会の出た時なのでしょう。
私たちの所で体験したことの何かが、彼らの将来の仕事を決める判断材料のひとつになればうれしいです。世の中色々なお仕事がたくさんありますから。
その数々のお仕事があるから社会が成り立っていることがわかると、世の中の見方が変わるのではないかと思います。
今回は来てくれてありがとうございました。生徒さんが「楽しかったです。」と言ってくれることが、何よりもうれしいです。
また、写真の撮影と掲載の許可をしてくださりありがとうございました。