タモホワイトオイル仕上げのテレビボードとデスク
2024.12.11
先週の食器棚に続いて今回はテレビボードとデスクを設置にお伺いしてきました。
今回はどの家具もフローリングに合わせて、タモのランダム張り突板を使って制作していて、塗装の色もなるべくそれに近づけるように仕上げていったのですが、やはりオイルの調色は難しいのでした。
特に無垢材と突板では色の入りかたも違って、また、オイルもきちんと撹拌していてもロットによっては微妙に色の入り方が違う時もあったりします。タモそのものの色も取り寄せるタイミングでさまざまな色があります。
今回、Sさんからフローリングのサンプルを頂いた時は、1回目は通常通りの時間をおいて拭き取って、2回目で1回目の塗料をぬぐう感じで仕上がるだろうと思っていたのですが、実際に施工してみると思った以上に白さが際立つ印象になったのです。
そこで、いろいろと再びサンプルを作って試しながら、その上からクリアを重ねて微調整することである程度落ち着いた色に仕上げることができたのでした。
あとは素材が日焼けしていくことで白さは抜けていくので、その経年変化を楽しんでもらえるとうれしいです。
その仕上がりはSさんにたいへん喜んで頂けてひと安心。胸をなでおろしたのでした。
しかし、何年経っても家具作りに完成はないのだなあとあらためて思うのです。