ゆめ見ていた
「ナラのテレビボードのオーダー」
町田 H様
design:Hさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:hidenori terai/gaku suzuki
painting:hidenori terai/gaku suzuki
私が会社を留守にしていた時、私を訪ねてHさんがやってきました。
もう6年前の出来事です。
父がその時にお話を聞くと、家を建てて2年間、家具についていろいろと考えていたそうで、たまたま私たちのホームページを見て下さって、「ここならお願いしたいな。」と思ってお話をしに来てくださったのだそうです。
そこでその日に父といろいろ相談をして、「もう一度予算やプランを検討してお願いできるようならまた連絡します。」というお返事を頂いたのです。
が、Hさんからの連絡はしばらく来ないまま、気がつけば月日はあっという間に・・・。
「きっと他の家具屋さんに依頼されたのかな。」
終始お会いできなかった私は、そんなふうにぼんやりと考えていました。
それから、6年後の2008年。父の携帯電話にHさんから連絡がありました。
「町田のHです。覚えていらっしゃいますか、お久しぶりです。実はね、イマイさん・・・。」と。
最初は父も分からなかったくらい突然のお電話でした。
そのお電話のあと、ショールームまで来て頂いて私は始めてHさんにお会いしました。
Hさんは美容院をやっていて、お店を新築したときに頼んだ建築士さんに家も一緒に頼んで建てたのが6年前のことだったのだそうです。
家の設計に伴って、建築費もだんだんと増えていくので、家具にまで予算が回らなくなり、作れずじまいになったまま美容院の経営や家のことが忙しくて、気がつくと家具がないまま6年間。
「いつかイマイさんに家具を頼もう、と考えていましたので。だから、こうやってダイスケさんに会えるのを楽しみにしていましたよ。」
Hさんは笑いながらそうおっしゃっていました。
そこまで言われたら、頑張らなくちゃね。
さっそくHさんのお宅にお邪魔させて頂きました。
Hさんのお宅は、何と言うか影がはっきりと分かる家でした。祖母の家を思い出すような、だけどデザインはモダンで。屋根の構造がむき出しになった迫力のある造作、それを支える大黒柱、リビングを囲む梁の太さ、塗り壁の表情。
こういう場所に馴染む家具とはどんな形か、Hさんと一緒に結構悩みましたねえ。
Hさんが普段パソコンをされないこともあって、図面を描いては家にお邪魔して打ち合わせをして、チョコを食べて・・・。
図面を描いては家にお邪魔して打ち合わせをして、チョコを食べて・・・。
こんなやり取りが4、5回ありました。
Hさんの個性と私の個性をぶつけ合って家具の形はいろんな方向に広がっていきました。
そういうふうに時間をかけただけあって、家具は家に馴染んでとても落ち着いたものたちとなりました。
「ダイスケさん、次はここの扉と、ほら、あそこに見える照明のカバーをね、お願いしたいなって思っているんです。
細かいデザインはダイスケさんに任せるから。よろしくね。」
また頑張らなくちゃ。どんな形がいいかなあ。
ナラの変形テレビボードやダイニングの飾り棚
費用については、お問い合わせくださいませ。
ご注文・お問い合わせをご検討中のかた
ちょっと関わりのありそうな家具たち
-
2019.10.03テレビボードのオーダー
私のアトリエ、まずはテレビボード
「シナのテレビボードのオーダー」 海老名…
-
2015.04.09テレビボードのオーダー
高くのびのびと
「テレビボードのオーダー」 土呂 Y様 …
-
2015.01.21テレビボードのオーダー
しんみり
「オークのテレビボードのオーダー」 茅ヶ…