巣立ち
2015.08.03
昨日はね、茨城県の鹿島からお客様がいらして下さいました。ご主人にお子さんの子守を頼んで、電車で来て下さったのです。
そのTさんが依頼してくださったのが、小さなキャビネットのような食器棚。引き出しが11段あってもそこにしまう食器たちの高さに合わせて、1メートル40センチくらいの高さに抑えた小さな食器棚。
どこかで売っていそうだけれどどこにもない形。
だから、今までもいくつか家具屋さんに相談したのだそうですが、どうもやり取りがしっくりこなくて、「私の意図がきちんと製作する方に伝わるのかな。」と言う心配が生まれちゃって、なかなか頼むまでに至らなかったそうです。
そしていろいろ調べていたら、私たちに辿り着いたのだそうです。
これほど遠い距離でも、皆さんはここにそうして辿り着いてくださる。
お話しは変わりますが、先日の7月31日でまた一人大切なパートナーがここを巣立ちました。ムラカミ君です。
私たちのところに来るまでも家具工房、木工所と経験を重ねてきただけあって、とても力強く頼もしいスタッフだったのですが、今年は彼にとってとても良い弾みがあったのだそうです。
そして、思いきって独立することに。
彼にとってはとても良いきっかけなのだと思いますが、私たちにとっては先日鈴木君が巣立って間もないので、とてもとても大変ではあります。
でも、木工を志した人間はみんな自分で仕事をしたいのですね。
「ここでは自分がやりたいって思っていたことを全て教えてもらうことができました。だから、自分でやっていく自信ができました」ってそう言っていました。
だからもう、そういう風が吹いてきたら、私たちは止められない。
風に乗ってっちゃえ!
あぁ、スタッフみんなにとっては、やはりここは辿り着く場所ではないのだなあ。
まあそれでも良いさ、楽しくやっていきましょう。
いつかここが辿り着く場所だって思ってくれるスタッフも現れるさ。
いつかここが辿り着く場所だって思ってもらえるように頑張るさ。
打ち合わせの後は、ジイジとバアバのうちに泊まりに行っているちびっ子たちと一緒に東林間のお祭りを見に。
これは元気が出るね。
そう、村上君の工房は、オークアレイ(森の小路)と言う名前。
「こういう名前の工房から自分みたいなのが出てきたらよい感じでしょ。」って言っていました。
ムラカミ君は、マダガスカルに出てくるペンギンズの隊長によく似ています。