オーダースピーカー「Pure Wood Bookshelf」
「ブックシェルフ型オリジナルオーダースピーカー」
藤沢 O様
design:seiji imai
planning:seiji imai
producer:tsuyoshi kawaguchi
painting:tsuyoshi kawaguchi
「Bookshelf」
文:今井静二
このシリーズは、クライアントのO様との話の中から、デザインコンセプトを「昔に在ったようなスピーカー」と言うイメージを大切にデザインしていきました。
私たちが若い頃に持っていたコンソールタイプのテレビをイメージしていますので、当然のように木の持つ木目などの美しさを崩さないでいい音を出すために考えられた形です。
また、レトロな印象を出すために、スピーカー台の代わりに脚をつけ、余計な箱鳴りも抑えています。
そのために基本ユニットを、ウーファー、ツィーターの2WAYで考えております。
特注で3WAYも製作可能です。
ウーファー、ツィーターともに3タイプがあり、それぞれの組み合わせができて、ネットワークも聞く人の好みに合わせて、2.2K、3.3K、3.7Kのタイプがあり、あとは好みに合わせて音の調整ができるように考えています。
3WAYを採用するオーダーの場合は、私たちが独自に製作したオリジナルのスコーカー(中音域)を使用しています。
このスコーカーはフルレンジタイプのシングルとしても十分使え、シングルモニターなどには最適の高級なユニットに仕上がっています。(ネットワークもオリジナルです。
Pure Woodシリーズの中にあって小型のブックシェルフ型のような脚付きのレトロなタイプのスピーカーにおいては、箱の大きさとユニットのバランスが良く、とても心地よい音を出してくれます。
どのタイプにも共通することですが、設計者年て私が意図しているところは、自分自身音楽を演奏する立場で考えていますので、ライブ感がある音作りを追及している点が特長です。
細部の作りに関しては、木工専門家でなければできない質感、表情、仕上げに特徴があります。
ですので、無垢材と突板合板の使い分けも考慮しながら、スムーズな音の響と出音を十分考慮して作っています。
また、このスピーカーを印象付けるのが足があるデザインのほかにユニットの隣のラインがあります。この部分は音作りと言うよりはこのBookshelfの顔として、ブラックウォールナットの表情が陰影深く表現できたらと考えた形になっています。
また、オーダーにあたりましては、O様とのやり取りの中で生まれたユニットの組み合わせ、素材の表情でありますが、別に様々な樹種の中から、また組み合わせを変えたユニットでの製作にも柔軟に対応し、聴き手にとってオリジナルな形になることを目指して作っております。
ブックシェルフ型オリジナルオーダースピーカー
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