格子のあるテレビボードのたちの納品と旧友の再会
2015.10.04
昨日は、私はカナイ君とノガミ君の二人にAさんの納品に出掛けてもらっていました。
Aさんとは、最初のご相談を頂いてからもう8年になるのですが、お仏壇を置く小さな卓を作らせて頂いたり、タイルを使った色とりどりの食器棚やテーブルを作らせて頂いたりとAさんと長い時間を掛けていろいろな形でお付き合いさせてもらっております。
そして、今回納品した家具はテレビボードとキッチンワゴンと小さなスペースに作った収納。
この家具たちもいままでの家具たちと同じく1年くらい時間を掛けてAさんの形を探しながらたどり着いた形たちです。
これでようやくキッチンとリビングが整いましたね。
こういう風に作る人と使う人が気軽にお付き合いできる距離が築けたことをとてもうれしく思っています。
これからも、Aさん、よろしくお願いします。
そして、私はAさんとのおつきあいも古いですが、それよりも古い今の仕事を始めるにあたってたくさんの影響を受けた専門学校時代の同窓会に行っておりました。週に3回、昼間は家具を作りながら夕方から柿の木坂まで出かけて終電で帰ってくる日々を過ごしたのは、もう20年近く前のお話です。
あの頃ちょうど目黒通りが家具屋さんで活気付き出して、にわかに家具や建築という言葉が身近になった頃でした。学校に通いだした頃は家具をオーダーするという習慣が世間ではほとんどなく、私たちも今のような仕事のスタイルとは違っていたのです。
でも、あの頃の日々というのはとても有意義で、夜間部であってもいろんなことを教わり、疑問を抱き、何を目指すのか、お酒を飲みながら過ごしたのでした。
そして、ここを卒業したらきっと家具デザインの仕事に就くんだって思っていたのですが、気がつくと、自分で家具を考えながらいろいろな人とお話ができる環境を作ることができていて、自分でもビックリ。あの頃からは想像できなかったかな。
皆とはお互い10年近く会っていなかったりしたのですが、皆変わらず、年はとっても面影はあの頃のまま。
建築士になった人、照明のデザイナーになった人、家具デザイナーになった人、みんないろんな道に進みましたが、今でもお互い一緒になって仕事ができたり。とても素晴らしい関係が築けていることがとてもうれしい。
ありがとう、1日でたくさんの元気をもらいました。