ブラックウォールナットの家具たち

2015.11.05

2年半ほど前に、ブラックウォールナットを使って框扉のスタンダードな形をしたテレビボードを作らせて頂いたAさんからこのたびご連絡を頂きました。今度はスライド書棚を作ってほしいのです、とのこと。
Aさんにように「必要になったらイマイさんに声を掛けよう。」って思ってくださるみなさんが居てくれること、とてもうれしいです。
自分はこの先どうしていくのだろうって、時々考えるんですが、やっぱりきちんと明確な答えが出なかったりします。
いつも皆さんから必要とされているから、家具を作らせてもらえるのであって、「一番大きな家具工房に!」とか「名前が知られるように有名に!」とか、そういうことはあまり考えていなくて。
じゃあ、いつかみんなから必要とされなくなる時が来たら、辞めちゃうのだろうかって、客観的に考えてみたりする。
どうなのだろう・・。
不要になっても物作りをする必要があるのだろうか・・、そもそも不要になる時が来るのだろうか・・。
自分はただ美しく使っていて気持の良い家具がそばにある暮らしが好きで、その暮らしをみんなが望んでいる限りは頑張る、そう思うだけの日々です。

お話しがそれましたが、今回のご依頼はスライド書棚。現在使っているものは20年近く使い続けたそうで少し歪んできていました。この機にテレビボードと揃えた本棚を作ろうと思ってくださったのだそうです。うれしいです。

前回同様、形はシンプルなので、打ち合わせはもう30分くらい終わり。
前回もそう。
メールのやり取りもとてもシンプル。

この短いお付き合いの中で、私たちの家具やその作る姿勢を気に入ってくださっていることにもう大変感謝しております。
頑張ります、Aさん。