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「ナラ板目材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン」

茅ヶ崎 S様

design:Sさん/daisuke imai
planning:daisuke imai
producer:tsuyoshi kawaguchi
painting:Sさん

「はじめまして、こんにちは。Sと申します。
今回茅ヶ崎市にて新居を建てることになりました。現在工務店にて間取りが決まった段階で、これから外壁、中の仕様を細かく打ち合わせる予定でうまく進めば来月中には着工できるかな?という状態です。
現在は去年5月に夫の転勤先の甲府から東京勤務に戻ったのを機に、私の実家がある栃木県にて同居生活をしております。
2年半ほど前に5年半ほど茅ヶ崎に住んでいました。いつか家を建てるならまた茅ヶ崎に、という思いが夫婦でありましたので今回ようやく実現することになりました。
茅ヶ崎に住んでいたころによくお邪魔していましたサイト「LUCCA」にてYUMIさんのオウチヅクリの様子は、こんな素敵な家作りがあるのかとワクワクしながら拝見していました。
今回家作りをするにあたり、自分もシステムキッチンではなくオーダーキッチンを入れたいと強く願うようになったのです。予算には限りがありますので全てとはいかなくても、参加できるところは自分たちも家作りに参加したい。人生で一番高額なお買い物。自分たちで納得しながら作り上げたいのです。
そう考えたときに真っ先に思い浮かんだのが「フリーハンドイマイ」さんでした。HPを拝見してますますお願いしたくなりました。あれだけ勉強熱心なYUMIさんが選ばれた家具屋さんなのだから間違いないという思いもあり。(笑)
今回メールさせて頂いたのは、「キッチン」「バックカウンター」「AVボード」の見積もりをしていただきたいためです。
これから家のほうの見積もりをつめていく段階ですので、予算の都合上全ての製作をお願いできるかどうかは分かりません。よろしくお願いします。

「キッチン」
・幅2700 奥行800~850 左側面を壁付けのタイプ
・ベースはYUMIさん宅のキッチンのような木の質感を生かした感じ
・裏側(キッチンに立つ場所を表とした場合)は奥行きがあるのでそこを生かした全面収納(扉で開閉、中は可動式の棚)
・食洗機(45cm幅国産メーカーの予定)
・ガスコンロ(75cm幅国産メーカーの予定)
・シンク下はゴミ箱などを入れたいのでオープンにする
・キッチンに立ったとき右側から 食洗器>シンク下オープン>引き出し収納>コンロ下収納>調味料など納品できる縦長の収納
・木の種類は詳しく知りませんが、明るい色が好みです。今まで見る中でいいな、と思うものはナラ、メープル、桐、タモなどでした。

「バックカウンター」
・幅2500 奥行450 高さキッチンと同じ
・一番上は引き出し収納 下は扉タイプの可動できる棚
・木の種類は、キッチンに同じ

「AVカウンター」
・壁面いっぱいの収納
・サイズは未確定ですが、W2700ほどで奥行き400
・床から浮いた感じが好みです
・その為高さが良く分かりません。TVは壁掛けにする予定でソファに座ったときにTVが目線の高さより少し上になるようにしたい(TVサイズは42型です)
・扉タイプの中は可動棚
・木の種類は、キッチンに同じ

以上です。ぱぱっと思いつくままに書いてしまいましたので、何か抜けているところがあるかもしれません。お忙しいとは思いますが、どうぞよろしくお願いします。」

オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

キッチンとバックカウンターの印象


オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

今回のSさんのキッチンは、このような感じ。ちょっと変わっているのは、コンロの下の収納部分です。

と言うメールを頂いたのが、今年のお正月休みが開けてまもなくの頃でした。
さっそくプランを作ってお送りし、おおよその内容をまとめてお送りしました。もともとYUMIさんのキッチンをとても気に入っていたと言うこともあり、大きなプラン変更もなくそのまま作らせて頂くことに。何だか、これで良いのかしらなんて首をひねってしまいますが、「お願いすることになると思います。」と連絡を頂いたわけですので、ひとまずよし頑張らなくては、と思うわけです。しかし、「肝心な器(家)のほうもまだ決定してない段階ですのでまた改めてご連絡させて頂きたいと思っています。
その際は工房のほうへお邪魔させていただいて詳細な打ち合わせが出来たらと思っています。」と言うことでしたので、ひとまず次回の連絡を待つことに。

オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

それから、シンク前の幕板につけたコンセントも独特。縦に向けてつけたのです。

そして、次にご連絡を頂いたのが3ヵ月後の4月に入った春でした。もしかしたら予算の関係でシステムキッチンになってしまったかな、なんて思っていた頃でした。お聞きすると、奥様はおなかが大きくて、ちょうどつわりの時期でなかなか家作りに取り組むことができずにいたのだそうです。たしかに大変ですよね・・、我が家でもあの時期の妻の様子を見ていると大変なのが伝わってきましたら・・。そして、なんと来週が上棟式だそうで・・。これはちょっと焦りました。通常は上棟式までにキッチンのプランをまとめておいて、工務店さんに提出することが多いので。うーん、間に合うだろうか・・・。
と、いろいろ心配していたのですが、上棟式がずれ込むことになり、あらためて時間を設けてお会いすることに。当社のショールームまでいらしてくださって、長い時間打合せさせていただきました。何しろ今日を逃すと、かなり遠距離のやり取りですので、次にお会いできるのがだいぶ先になっちゃう。
家具一台ずつの内容を確認していきます。よしこれでほとんどが決まりました。

オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

食器洗浄機は、パナソニックの深型タイプのパネル化粧タイプ。巾木も同じナラ材で仕上げているので、まとまりがあります。

と思っていたのですが、ご新居の仕様が決まって建築が徐々に進んで内装のことを考えるようになると、今までのプランで良かったかどうかが気になるところです。キッチンは明確な形を持って話されていたので、形に変わりはありませんでしたので、先行配管工事には間に合いましたが、食器棚となるバックカウンターやAVカウンターは、これから細かい部分を変更していくことになったのです。
当初は、ご新居の引渡しまでに家具を設置することを前提にお話していました。これは、Sさんの希望というか、Sさんはもちろん家具をオーダーしたことなんてないから、作り付け家具は最初に家に住む前につけておくものだと焦っていたのだそうです。でも、家具の形を何だかモヤモヤしたまま早く決めてしまって、壁ができる前に見込んだサイズで家具を作って、やっぱりもう数センチ大きくしておけば良かった・・、なんてことになるよりも、少し時期は遅れてもずっと使える気に入ったサイズの物を作ってもらうほうが気分が良いはずです。そのようなお話をすると、Sさんも、
「家の完成に合わせなくてはいけないと、何故か焦ってしまっていました。
長く住むことになる家ですから、ちゃんと納得してから作っていただくのがベストですよね。」
とホッと肩の荷が下りたようです。しかし、私もキッチン同様(キッチンは他の業者さんのスケジュールも絡みますので。)てっきり早く作らないといけないとばかり思ってしまっていてSさんを焦らせてしまいました。すみません・・。

オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

今回初めて使ったのが、ソープディスペンサー。 カウンターの下にボトルを組み込んで、プッシュすると洗剤が出てくるというもの。

そのようなわけでここからは少しゆったりとしたペースで進めます。こちらが修正した図面をきちんと確認して頂いて、変更する部分をまとめて知らせて頂いて、分からない部分は、きちんと説明してようやく形がまとまったのでした。
引越までに間に合わないかと思われた家具の納品は、建築工事の少しの遅れがあったりしてどうにか引越し前には納品完了。そして、引越して数日後にお邪魔させて頂いて、ご主人に塗装方法をお伝えに。そう、今回はご自身で塗装をするのです。これはコストダウンにもなりますし、オイル塗装の家具は、自分たちで手入れをしながら、家具を長持ちさせるものですので、それをきちんとお伝えできる場でもあります。そのようなわけで、ご主人と一緒にキッチンを部分的に塗りながらご説明。
はい、これで全て完了。
ぐるりと見回すと、キッチン、キッチンのバックカウンター、AVカウンターの距離がほど良くて、キッチンとリビングダイニングがリズム良くまとまったのでした。
うん、良いバランスです。
あとはまた何か分からないことがあればいつでも呼んで下さいね。今度はとても近いですからね。

オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

ガスコンロは、人気があるデリシアグリレ。


オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

調味料とボトルを入れる引き出しは今回は一体型。


オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

コンロの下にはスライドテーブル。 ここには、現在Sさんが使っているオーブンレンジを置くのです。


オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

バックカウンターのこの1列は大型の引き出し。


オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

こちら側は、扉と引き出しの組み合わせ。


オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

そして、宙に浮いたテレビボード。 当初は左右の壁いっぱいの予定だったのですが、ご主人のトールタイプのスピーカーを置くことを考えて、幅2mに。


オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

まるで壁から突き出ているようです。 中央はAV機器を置くためのスペースで、放熱とリモコンの効きを考えて、ルーバー扉に。Sさんの希望で太目の材でルーバー扉を製作。


オーク材を使った、ペニンシュラタイプのキッチンと食器カウンター、テレビボード

中央の背板はくり貫いてあります。壁に配線穴が開いているからです。その配線穴からAVカウンター上部に配線が抜けて、テレビやスピーカーのケーブルは壁内を通ると言う構造です。

キッチン仕上
天板 ステンレスヘアライン
扉・前板 ナラ板目突板練り付け
本体外側 ナラ板目突板練り付け/ナラ板目無垢材
本体内側 ポリエステル化粧板「ホワイト」
塗装 ワトコオイル塗装「ナチュラル」(Sさんが施工)
バックカウンター仕上
天板 ナラ板目無垢材
扉・前板 ナラ板目突板練り付け
本体外側 ナラ板目突板練り付け
本体内側 シナ合板
塗装 ワトコオイル塗装「ナチュラル」(Sさんが施工)
テレビボード仕上
天板 ナラ板目無垢材
扉・前板 ナラ板目突板練り付け/ナラ板目無垢材
本体外側 ナラ板目突板練り付け
本体内側 ナラ板目突板練り付け/シナ合板
塗装 ワトコオイル塗装「ナチュラル」(Sさんが施工)

ナラ板目材とステンレスヘアラインのオーダーキッチン

価格:800,000円(制作費、塗装は施主様施工、設備機器は別途)

ナラ板目材のバックカウンター

価格:390,000円(制作費、塗装は施主様施工)

ナラ板目材のテレビボード

価格:270,000円(制作費、塗装は施主様施工)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は40,000円から、取付施工費は160,000円から)

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