「オーダーキッチンって何だろう」

家族を思い、
ごはんをつくる、
そして、たべる。
キッチンはくらしの真ん中にあるとても大切なところ。
その大切なところが、木に囲まれているって、何だか温かくってワクワクしませんか。
ある人が言いました。森林浴とは木々に接し精神的な癒しを求める行為です、と。
私たちの暮らしのなかに、木の手触りが感じられるものたちがひとつずつ増えていくと、
それだけで温かみを感じることができる空間になっていくのは、そのためかもしれません。
木に触れて、感じて、ここで毎日を暮らす。
「ただいま。」と玄関を開けると、温かく優しいキッチンが待っている。
「いただきます。」と感謝する。
そういう優しいキッチンとともに暮らしてみませんか。

前書き

新しい暮らしを始めるために家を建てよう、家を建て替えよう、リノベーションしよう、皆さんいろいろな思いで家作るを考え始める時に、「新しい家には自分の思い描くキッチンを作ってみたいな。」という思いも出てくると思います。

オーダーしたキッチンを組み込んでみたい、でもどういうふうに考えてゆけばよいのだろう・・、自分の思い通りを形にしてもらえるだろうか・・、いろんな思いもよぎると思います。
何しろ家作りは初めて、という方々のほうが多いですから、初めて考えることもたくさん出てくると思います。
そこで、私たちの制作例を見て頂くと同時に、よろしければ(ちょっと長いですが)このページをお読みいただいて、キッチン作りの参考にして頂ければうれしく思います。

今井大輔

オーダーキッチンにする良さ

もともとキッチン(=クチーナ=火を使うところ)とは日本でいう台所のことですね。
水仕事は土間で、加熱調理は板の間で座って行なうことが多かったものを、立ったまま使えるように、そしてコンパクトに効率よく調理ができるように考えられたものが「ステンレスの流し台」「システムキッチン」というものです。使い勝手の良い機能をまとめより多機能で便利にと考えられたものをキッチン専門のメーカーさんはとても工夫された形を作っております。
ただその機能性の良さが、かえって暮らしの道具という趣よりも住宅設備に近いという印象を持ってしまう、相談にいらしてくださる皆さんからはそういう声をよくお聞きするのです。
しかし、使い勝手が良いのなら不便がなくて良いのではないかな、と思われますのですが、あえて私たちにご依頼頂けるということはそれ以上と思える要因があるのだと思うのです。

それは何でしょう。
今まで皆さんとお話する中で感じられたのは、キッチンは暮らしていくための道具であってほしいということ、その道具はやはり自分の手になじんだものであってほしいということ、そしてもっと大切だと思えたのは、「オーダーして作ろうと考えることで、今までとこれからの暮らしを見つめ直すことができる」ということでした。
そのキッチンで誰とどのような時間を過ごせるか、キッチンという「もの」だけではなく、この場所でこれから始まる「くらし」を思い描けることがオーダーの魅力だと思うのです。
その上で、こういうふうな収納にしたい、ここは子供と一緒に使えるようにしたい、それなら今まではこういうふうにしてきたところはこうしたい、キッチンを皆で囲えるようなレイアウトにしたい、そこからさらに見つめていくと、私のキッチンでの時間にこれは不要だったかも、ここはこういう使い方をすれば子供と一緒に作業しやすいかな、そのようにキッチンへの細かな思いが生まれてくると思います。そう言う使う人の気持ちを整えること、人間感覚の心地良さを届けられることがオーダーで作ることの大きな魅力だと考えております。

オーダーキッチンでできること

それでは、私たちのキッチンでどのようなことができるのか、今まで皆さんに作らせて頂いたキッチンの中で多かったご意見をまとめてみました。
それぞれ木の素材やその木でも無垢材や突板の違い、天板に使う素材の違いなどひとつずつ書いてみましたので、参考にして頂ければ幸いです。

表面に使う木材

一般的にオーダーキッチンに使用する木材は、家具と同じく広葉樹を使います。ときどき、針葉樹(スギやヒノキやヒバ、ブナなど)を使ってのご依頼を頂くこともありますが、なかなか木の動きが読めない部分もありますので、普段は広葉樹を使用しております。
良く使う広葉樹を以下でご紹介いたします。

シナ(バスウッド)

シナ材の框扉。鏡板は一部バスウッドを使っています。

元々キャビネットや押し入れの内部に使われるシナ合板が有名ですが、無垢材でも流通しています。それほど堅い木ではないのですが、加工がしやすく、扉や引き出し、天板に使用することがあります。削ると淡い白みの強い肌色が現れます。
もっぱら引き出しの側板や割りばしに使ったりと小さく使うことが多いので、あまり大きな材は手に入りにくかったりしますので、長いところに使う場合は、シナ材と同じ表情のバスウッドを使用しています。バスウッドはシナよりは赤みが強く多少クセがあって、反りが出やすかったりします。材が比較的柔らかいので、補足した部材を使う加工をする際は工夫が必要。

代表的な制作例:
私のアトリエ、まずはキッチン」海老名 イマイ邸
あらためて、よい顔」厚木 S様

タモ

タモ材の跳ね上げ式のカウンター。

導管(木目)がかなり濃くはっきりと見えるタモ材。その濃淡のコントラストを好まれる方とおとなしい印象に向かない、ということで遠慮される方がはっきり分かれる材ですね。
ナラ材以外の他の材に比べて剛性があって弾力にも富み、野球のバットなどにも使用されるくらい粘りがあるので、比較的家具には使いやすく丈夫な作りにしやすいです。ただ、材の当たり外れもあって、クセが強い材に当たるとどうにも反りが治らないこともあったりします。木目がはっきりしている分、表面に感じられる凹凸もはっきりしているので、ダイニングテーブルやデスクなどで使うと字が書きにくかったりします。
その表情からか和風な家具に良く用いられます。
また、板目はその木目の表情が激しいくらいに豊かですが、柾目材は機械的なくらい真っすぐな木目が特長で、ときどき、印刷されたものですか。と聞かれてしまうくらい整然としていて、家具にするととても落ち着いた印象になり美しく仕上がります。個人的にはジーンズのような香りがすると思っております。

代表的な制作例:
ただいまが届く家」港南台 S様
ああ、やさしい色あいよ」三島 I様
すぐそばでご飯を作っているような距離」裾野 Y様

ナラ

ナラ材のキッチンサイドとバックパネル。

よく使う樹種の中ではかなり堅く重量のある材になりますので、カウンタートップなどに使用する際はもっとも堅牢な作りにすることができます。濡らすと独特の甘い香りがします。(ウイスキーの樽に使われているので、ウイスキーの香りですね。)近年は材の入手が少し難しくなってきているので他に材に比べて高価になりつつあります。虎斑(トラフ)と呼ばれる独特の表情が現れるのが特長です。その表情は板目取りの時は髪の毛のような細いスジの集まりに見えますが、柾目取りにするとまさしく虎の毛の模様のようにうねった斑点が現れます。これがよい表情の特長なのですが、かえって苦手というお客様もいらっしゃいます。

代表的な制作例:
さらさら光る」横浜 M様
風と子らが駆けめぐる」町田 H様
木漏れ日の家」稲城 U様

節のあるナラ

節のあるナラ材を使ったキッチンサイドとバックパネル。

ナラ材でも節や割れがあるものを独特の表情ととらえて意図的に使用しています。もともとは仕上げ材としては使うことができない素材だったものが近年は日常にクラフト的な要素を取り入れる傾向からDIY的な趣向が一般化して、節があるものや多少の割れがあるものは、その木が持つ独特の表情という考え方が定着してきました。
そこで、このような材を使うことも増えてきましたが、やはり動きが大きい材もありますので、そのあたりは考慮しながら家具として活用できる部分をうまく取り入れる工夫をしながら作っております。

代表的な制作例:
ふだん作りの手の跡を残して」浦和 O様
跡をのこす」目黒 K様
ロックなあなた」横浜 N様

クリ

クリ材のダイニングテーブルとチェア。

ナラやタモと同じ導管がはっきりとしている環孔材なので書き物にはあまり向かないかもしれません。最初は淡い黄褐色で、ナラよりも明るく、タモよりも色濃い印象ですが、使い込んでいくとどんどん色が濃くなっていくのが特長。材も堅いので。丈夫な構造を作ることができます。また、水分や湿気にとても強いため、家具ではなく建材や土木用材に用いられることもあります。

代表的な制作例:
私のアトリエ、まずはキッチン」海老名 イマイ邸の円卓
ブログ「自由な手たち」より Sさんのテーブルやチェア」練馬 S様

クルミ

クルミ材の引き出し前板。

クルミ、オニグルミ。明るいウォールナットです。ナラやタモなどと違って、木が水分を吸いあげる導管が散らばっている散孔材なので、導管(木目)の印象が細く削るとフラットな表面に仕上がります。表情も繊細で美しいなのが散孔材の特長ですが、クルミは必ずしもきれいな表情ばかりではないのがクルミの良いところ。小節があったり、樹脂が黒くなったガムスポットがあったりするのですが、きれいな表面に点在するそのすこしラフな表情を好まれる方が最近増えてきています。また比較的幅の狭い材料取りになることが多いので、部分的に白太が入ったりすることもあるのですが、その印象もまた好みと言ってくださる方が多いのです。

代表的な制作例:
豊かな色」田園調布 G様
ものの後ろにある目に見えない温度」沼津 M様
おとうさんなのです」三島 O様

ブラックチェリー

チェリー材の引き出しと框組の引き戸。

クルミと同じく散孔材になります。削った当初は赤みかかった肌色なのですが、数か月紫外線を浴びるだけで赤褐色へと色焼けしていきます。丁寧にオイルを擦り込むことでその赤褐色に照りが加わり、重厚な印象へと変化していきます。
みなさんが良くイメージしているチェリーは赤黒い印象だと思うので、削りたての納品当初の頃のギャップにちょっと驚かれることもありました。
材は比較的堅めなので、丈夫な形にすることができます。木目は繊細で、小節、ガムスポットを含むのですが、クルミよりも滑らかで上品な肌に仕上がります。
日本のサクラ(ヤマザクラ)とは違って、チェリーというと赤黒く、サクラというと肌色から少し赤みが増したものですので、時々混同しやすい材でもあります。

代表的な制作例:
家族でつくる家」逗子 S様
Bariton」鎌倉 Y様
ネスト」沼津 S様

ブラックウォールナット

ブラックウォールナットのガラス引き戸と板扉。

チョコレート色をした木。クルミの黒いものがブラックウォールナットになります。一般的にカナダやアメリカの北東部で取れることが多い材。クルミやチェリーと同じく散孔材で、小節やガムスポットがあります。心材と辺材は不明瞭なものもあればはっきりと色が分かれるもののありますが、外材は経年変化で色が抜けていく傾向にあるため、数年で黒褐色が濃茶色へと変化するので、心材辺材の色が近くなってきます。内地挽きと呼ばれる北海道加工材だと黒みのない材が多いので最初から濃茶色に近い感じで仕上がります。
木肌はクルミと同じくあまりツヤはないのできちんと研磨して仕上げないと多少ラフな印象に見えます。

代表的な制作例:
かきわけて探す」世田谷 M様
メリークリスマス」世田谷 A様
せんせいの部屋」南林間 Y様

板目と柾目の違い

材料の取り方には、板目取りと柾目取りとがあります。
丸太から材料を切り出した時に中心に向かって切り出すと、切り出した板の表面は直線になった板になります。これを柾目と言います。
丸太を端からカットしていくと切り出した板の表面は木目が山なりになった板になります。これを板目と言います。
板はカットされるとその丸くなっていた年輪は真っすぐになろうとしますので、柾目よりも板目のほうが板の動きが大きくなります。
ですので、柾目材を使った方が板の反りや歪みが少なく使っていけるのですが、同じ丸太からでも柾目が取れるのは少なくその分高価になり、また幅も狭くなるため板目取りが一般的になります。
また、柾目はおとなしくきれいな表情ですが、板目のダイナミックな表情が与力の動きが感じられてよい、という方が多いので、板目で作ることが多いです。

突板と無垢材の違い

「風と子らが駆けめぐる」のHさんはサイドパネルとバックパネルをナラ板目無垢材で制作。

キッチン側は、引き出しの前板も食洗機のパネルもシンク下やコンロ下のオープン部分もナラ板目突板で制作しています。

私たちの作るオーダーキッチンでは、その場所に適した材を使い分けております。
例えば、表情を良く見せたい部分は無垢材を使用して、湿気で反りや歪みが出る可能性がある場所は突板合板を使用して、内部の湿気安いところは化粧板を使用して、といった具合です。

【無垢材】
丸太からそのまま切り出して製材した板です。気は製材した後でも調湿しますので、季節やその環境によって、板が動きます。反ったりゆがんだりを繰り返して数年かけて落ち着くのですが、扉やパネルを無垢材で作る場合は、落ち着くまでに多少板の反りなどが出ますのでご理解いただければ幸いです。
また、反ったりゆがんだ状態で落ち着くこともあり、大きく反りや歪みが出る場合は調整にお伺いします。

【突板合板】
無垢材を厚み1.0ミリ以下にうすく削りだし、下地の合板に貼った板を突板合板と呼びます。
下地合板もラワンの無垢材をうすくしたものをタテヨコタテヨコと90度に回転させながら積層し接着して作ります。
その上にいろいろな木の突板を貼って、1枚の突板ができあがります。
そのようにうすい板を方向を変えて重ね貼りすることで、反りや歪みを極力抑え、またその突板合板を使って厚い板を作る場合は、必要な個所に下地の芯を入れて板を作るので、軽い板を作ることができます。

また、家具の表面に関しては、突板合板を使用せずとも無垢材のみで制作することも可能ですが、キッチン本体のキャビネットとなる部分は、以前に海に近い鎌倉、葉山のあたりに住むお客様から内部を木製で無塗装で使って頂いていたら、表面に白いフワッとしたカビが付着したり、内部だと黒カビが染みついてしまったことがありました。
そこで、内部は汚れがつきにくい、またついても拭き落としやすい化粧板を使用するようにしております。
一般的に、キッチンのサイドパネルやバックパネルは無垢材で、扉や引き出しの前板は無垢材、もしくは突板合板で、キャビネット自体は外側は突板合板で、内部は目視できる部分は化粧板の白いものを使って、普段目に見えなくなる部分は下地材のラワン合板で制作する形を採っております。

参照:「風と子らが駆けめぐる」町田 H様

塗装について

私たちのところでは、主に2種類の塗装仕上げを行なっております。
ひとつは、自然塗料と呼ばれる木の内部に含侵して硬化する主原料が植物油でできているオイルを使った塗装です。
もうひとつは、樹脂で塗膜を作って木の表面を覆ってしまうウレタン樹脂を使った塗装です。
どちらの塗装にもそれぞれ良いところ、苦手なところがありますので、皆さんの使い道に合った塗装を施すことが最適です。

オイル塗装仕上げ

木の表面にうすい膜しか作らないため木の表情がそのまま味わえます。
実際に見てさわって頂くと「温かみがある。」と皆さんから言われることが多いのですが、実際に塗膜が薄いので、木そのものの手触りや温度を実感することができます。
木そのままの表情を味わって頂くためには無塗装が一番良いのでしょうけれど、それでは汚れが付きやすかったり、付いた時に落としにくくなってしまうので、木の質感を味わえて、さらに汚れにくくした塗装がオイル塗装です。
ただ、手触りが分かりやすいということは塗膜が薄いということでもあります。
内部に浸透して硬化し塗膜がほとんどつかないため、水のシミなどがウレタン仕上げに比べてつきやすく、また傷もつきやすい性質がありますが、かえって使い込むことでそれらの傷や染みという個性は、ウレタン仕上げと違って自然とその家具の味わいとなっていきます。
また、オイル塗装は、家具を使い始めた頃からが家具の表情の始まりで、年々メンテナンスをかねてオイルをすり込んでいくことで、どんどんと色に深みが増し、光沢が出てよい表情の家具になってゆきます。
深みや使い込んだ傷などが表情になっていくことから「家具を育てる塗装」と言われることもあります。
しかし、良いことばかりではなく、デメリットもあります。
それは落としにくい汚れがあるということです。
特にナラ材などに多い木の内部に含まれるタンニンが金属(鉄分)や洗剤(アルカリ成分)と反応を起こすことがあります。
条件は、結露などが発生して、木が濡れた状態で木と金属が触れ合っている時、もしくは洗剤の飛沫が飛んだまま乾いてしまった時に黒く変色が起こります。
お部屋の北側など結露が発生しやすい場所や水場での近くで家具を使用される際に、無垢材や突き板を使ったカウンターなどに直接スプレー缶など置いておくとその変色が置きやすいのでご注意ください。
ただ、レモンを染み込ませることで黒味を中和させることが可能ですので、もしなってしまった場合は以下の方法でお試しいただければと思います。
ダイニングテーブルのメンテナンス
また、過去には風通しが悪くてカビが発生したこともありました。
特に素焼きの鉢皿をお使いになって植木をカウンターや天板に置かれると、鉢皿を透過して、湿気が天板面に染み込みそのまま通気がないためカビが発生することがあります。
濡れたまな板をテーブルトップの上に長時間置きっぱなしにしていて黒ずんでしまったこともありました。
湿気で長時間湿った状態は木にとってはストレスですので、なるべく水が付いたら早めに拭き取って風通し良く乾かしてあげてください。 また、ゴムに反応します。
精密家電機器(DVDプレーヤー、テレビなど)は振動対策のために機器下面にゴムが貼られていることがあります。
このゴムが乾燥後のオイルに反応します。
このゴム部分が長時間1半年~1年くらい置いたままにしておきますと、まれに、ゴムがオイル成分と反応してわずかに溶け出して、木の木目の中に入ってうっすらと黒ずみのように見えてしまうことがあります。
たいていは、あまり深くまで浸透しないので鏡面を少し磨いたり削ったりしたうえに、オイルを再塗布することで除去することが可能ですが、なるべくゴム脚の製品を置かれる時は、ゴムの下にさらに椅子の脚の下に張ったりする保護用フェルトを貼ることをお勧めします。
このような注意すべき点もありますが、使い込むうちに良い風合いになっていくオイル塗装仕上げは、変わらず人気がある塗装です。

ウレタン塗装仕上げ

表面にウレタン樹脂塗膜を形成する塗装で、基本的に木の表面を樹脂でコーティングして仕上げます。
樹脂で覆われることで、オイル塗装に比べて水分が木材の内部に浸透することが無くなるので、染みなどが付きにくく掃除がしやすい、ということが大きなメリットです。
また、塗装の仕上げ方法も仕上がり感も鏡面仕上げからツヤのまったくない仕上げ、さらに塗りつぶした仕上げやオイル塗料のように染み込んでしまうだけの塗料と違って調色して好みの色で塗装をすることができることが大きな特長です。
その色も微妙な色調整も可能ですので、手持ちの家具の色に合わせたい、という場合にはこの塗装方法が最適です。
ただ、樹脂で覆われているということで、手触りは樹脂に触れているような少しひんやりした手触りになります。
また、表面を樹脂で覆うことで起こるデメリットもあります。
無垢材に塗装する場合は、無垢材は少なからず動きますので、その動き方によっては木が反ったりしてウレタンの表面にクラックが入ることがあります。
また、過去にあったことですが、ウレタン塗装のカウンターの上で和食器を使っていたらいつの間にかついていた擦り傷の中に食器を洗っていた水分が入り込んでしまったことがあったそうです。
そこから塗膜時の内部の間にカビが発生して、黒ずみが広がり、またその匂いが取れなくなってしまったことがありました。
丈夫な塗装でも、塗膜には強度の限界があるので、それ以上使うとかえって修復が困難になることがあります。
また、丈夫な塗膜でも10年以上の長い時間使い込んでいると、場所によっては、(天板の角など)塗装が磨耗してきます。
また、塗膜も紫外線でわずかですが徐々に劣化するので熱いものを置くことで少しずつですが白く焼ける現象が出始めます。
いずれの場合も、その部分だけ取り外すことができる構造ならお預かりして一度塗膜剥離をして再塗装することでまた長く使うことは可能です。

天板の素材

私たちの作るオーダーキッチンでは、ステンレスのワークトップで制作される方が多いですが、そのほかの素材でも製作は可能です。人工石や天然石、またお手入れが大事になってきますが木製のワークトップで制作することも可能です。

ステンレスヘアライン

「その日まで」辻堂Sさんのステンレスヘアラインカウンター。

髪の毛のようなスジを1方向につけて模様のように見せる仕上げです。スジをつけることで光沢を抑えた落ち着いた仕上がりになり、鏡面仕上げよりも傷があまり目立たなくなります。
ステンレスカウンターは基本的にSUS304厚み1.2mmの板をベンダーで折り曲げて製作します。
シンクもワークトップと同仕上げで鈑金にて製作し、溶接にて一体成型して制作しております。
*ただ、ヘアラインの方向と直角に傷が入ると目立ちます。

参照:「その日まで」辻堂 S様

ステンレスバイブレーション

「木々が挨拶してくる」武蔵小金井のMさんのステンレスバイブレーションカウンター。

丸く円を描くようにスジをまんべんなくつけた仕上がりです。スジが全方向につくので、こちらのほうがよりツヤがないマットな仕上がりとなりヘアラインに比べて傷が目立ちにくくなります。
コストはヘアラインよりも高くなります。
また、どちらの仕上がりもそうですが、ステンレスの表面の細かいスジをつけて模様として仕上げてあるのでそのスジに付着した水分がそのまま乾燥すると、水分中のカルキが残ってわずかにシミのように見えます。水分がついたら乾く前に拭き取ってあげると水アトは目立ちにくくなります。
こちらの場合もステンレスカウンターは基本的にSUS304厚み1.2mmの板を使って作ります。
シンクもワークトップと同仕上げで鈑金にて製作し、溶接にて一体成型して制作しております。

参照:「木々が挨拶してくる」武蔵小金井 M様

ステンレス厚み5.0mm仕上げ

「ものの後ろにある目に見えない温度」沼津Mさんのステンレスバイブレーション5.0mmのカウンター。

厚み5.0mmのステンレス板をそのまま使って天板にします。厚み4.0mmで制作することも可能ですが、シンクとの溶接部に若干熱によるひずみが出やすいので、通常は5.0mmで制作します。
仕上げはヘアライン、バイブレーションのどちらでも可能です。

参照:「ものの後ろにある目に見えない温度」沼津 M様

人工大理石

「おとうさんなのです」三島Oさんのコーリアン「ラバロック」のカウンター。

特殊樹脂でできた素材で、私たちのキッチンでは標準でデュポンのコーリアンを使用しております。ほかにABC商会のエコプリモやロッテケミカルのスタロンといった他メーカーさんのものを使うことも可能です。
水や薬品に強くシミなどはできにくいのですが、高温の物を置くと変色する場合もあります。パンやお菓子を作られる方は、直接粉を打って作業ができることがメリットです。
変色したり、尖ったもので凹みや欠けの傷になったりした場合は、部分補修を行うことができます。
また、色や柄は、無地単色のものや御影石調、大理石調のものがあります。このワークトップを採用される場合は、シンクはステンレス製、もしくは人工大理石製のものを使います。

参照:「おとうさんなのです」三島 O様

クォーツストーン

「glamorous」王禅寺MさんのCRクオーツ「オリジンブラック」のカウンター。

私たちのところではシーザーストーンを主に使います。こちらは約92%がクォーツを使ったクォーツストーンです。もっとも硬い素材の一つであるクォーツが大半を占め、大理石や御影石よりはるかに硬く耐久性に富んでいます。天然石の素材の美しさを維持しながらも、汚れがつきやすい、傷つきやすいといった石の弱点を補う素材になっています。また、防腐剤やワックスを使用せずに美しさを保ち、簡単なお手入れだけで半永久的に美しさを維持していただけます。シンクはステンレスシンクになります。

参照:「glamorous」王禅寺 M様

セラミック

「ストーリーテラー」町田Dさんのデクトン「ドムース」のカウンター。

私たちのところではデクトンを主に使います。ウルトラセラミックと呼ばれる超高硬度の表面で耐紫外線性・耐火性・耐熱性に優れ、高温の電気製品、ポット、鍋などを直接置いても表面がこげたり跡が残る心配がありません。また、引っ掻き傷に対して強く鋭利な刃物でも引っ掻き傷が付きにくくなっています。
シンクはステンレスシンクになります。

参照:「ストーリーテラー」町田 D様

天然石

私たちの展示室のキッチンの天然石オリーブグリーン水磨き仕上げのカウンター。

天然ならではのさまざまな表情があります。一般的にキッチンや水場で使用する場合はシミになりにくい御影石を使います。また、光沢のある本磨き仕上げのほかにつや消しの水磨き仕上げでも製作しています。石にも目があり、明るい色の石を使っている場合、その隙間からお茶やお醤油などが染み込むとシミになることがあります。また、天然石はほかの材に比べてはるかに重いですので、キッチンの大きさによりましては、分割して制作する必要があったり、また床に補強が必要な場合があります。シンクはステンレスシンクになります。

以前に設計士さんのご自宅に作らせて頂いたナラ板目オイル塗装仕上げのカウンター。

木のワークトップは、私たちが制作する場合は無垢材を使って製作します。集成材だと木目のつなぎ部分から膨張が起きることがありますので。
ただ、無垢材ですので使っているうちに材が膨張収縮し、反りや歪みが多少発生いたしますので、ご了承ください。塗装は一般的にはウレタン塗装で仕上げます。オイル塗装で仕上げることもありますが、汚れ、シミなどがたいへんつきやすいので、こまめなお手入れが必要になります。(まな板のように黒ずんでくることがありますので。)
ただ、ウレタン塗装でも表面に深い傷がついた時にはその部分から水分が入ると、そこからシミやカビが中に入って取れなくなることもありますので、傷がついた部分に水分が付着した場合はなるべく速やかに拭き取ってください。また、シンクは一般的にはオーバーシンク(天板の上からかぶせるタイプのシンク)にします。アンダーシンクにすることも可能ですが、こまめに水拭きしておかないと必ず黒ずみが発生しますので注意が必要になります。

プランニング

オーダーキッチンではどのようなプランが作れるでしょうか。
みなさん、「どうやって考えていったらいいか漠然としていて。」「自分がどう使っていきたいのかまだイメージがわかなくて。」と、そう言うお声を頂くこともあります。
オーダーで作る場合は、比較的どのようなことも自由に柔軟に制作することができます。
シンクだって、1センチ単位、場合によっては1ミリ単位だって(曲げが入るからちょっと難しいかも・・)対応できます。どんなふうに水を使いたい、どんなふうに火を使いたい、誰とどうやってここを使っていきたい、そのようなことに気付けるようなヒントをいくつかご紹介いたします。

ワークトップ

Kさんのシンクはコンパクトですが、食洗機があるのでシンクをコンパクトにして、折り畳み式の水切りプレートにしているので、ワークスペースが狭く感じないのです。

ワークトップをどのように使いたいかは皆さん大きく悩まれるところです。私たちのキッチンの場合は、I型やペニンシュラの場合は左右端にシンクとコンロを振り分けるプランが多いです。
例えば、シンクのほうは端から100ミリほど天板を残して、そこにちょっとしたものが置けるスペースにしておいて、そこからシンクを設置するプランが多いです。また、コンロのほうは壁からの離隔距離を確保する必要がありますので、壁から75ミリ~150ミリほど話してコンロを設置することが多いです。その中央が主に調理をするワークスペースになります。このワークスペースをどのくらいの取れるかによって、一緒に作らせて頂くことが多いバックカウンターのカウンターの上の作業スペースの面積も変わってきます。
また、食洗機を導入するかしないかで大きめの水切り棚を置くかどうかも変わってくると思います。水切り棚を置くとその分ワークスペースが小さくなりますので、コンロを幅60センチのコンパクトなタイプのものにしたり、リビングスペースに余裕があればキッチンの奥行を少し広げたりする方も多いです。
また、動線を考えながらワークトップのレイアウトを決めていく方もいらっしゃいます。用意した食材を洗って、カットして、加熱調理する。この流れで考えると、水切り棚は動線上にない場所に置いておくか、しまっておいて使う時にてもとに寄せる、という考え方です。
また、調理スペースは、まな板1枚とお皿、もしくはバットが1つは置けるスペースが無いと作業効率が悪くなりますので、少なくともスペースの幅は50センチ以上は欲しいと考えております。
ワークトップの高さが何センチが適当かという目安ですが、私はその目安はあまり気にしておらず、やはり一度実物のキッチンに立って頂いて決めてもらうことが多いです。
スリッパ、もしくは素足で立っていただいて、ワークトップの高さを確認して頂いて、それからシンクの深さも確認して頂きます。(シンクの深さも任意に作ることができます。)そして、コンロの高さを考慮してワークトップの高さを確定します。IHヒーターなら加熱面の高さはワークトップとほぼ変わりませんが、火力の強いガスコンロの場合は、五徳の高さが5センチ近いものもありますので。

参照:「姉妹で作る家」大磯 K様

シンク

Mさんのシンクは多機能。幅の狭い水切りプレートは私たちのほうで作らせて頂いて、右側はラバーゼのシンクに引っかけるタイプの水切りかごを置いて使い、水栓の右側にコンパクトな洗剤ポケットを設けています。

サイズや形状を自由に作れることがオーダーの良いところ。
私たちの作るシンクの標準サイズは、幅75センチ×奥行45センチ×深さ19センチ。もちろんこのサイズから変えることもできます。また、洗剤ポケットや水切りプレートをつけることも可能です。
洗剤ポケットは市販のワイヤーラックが入るサイズにしたり、取付位置も自由にアレンジ可能。水栓の周りから水が広がることが気になる場合は、水栓を設置する部分をワークトップより一段下げて(10ミリほど下げて)デッキのような形状にすることもできますし、また、洗い物と調理用とで使い分けられるような二層式のシンクにすることもできます。
また、最近はシンクのコーナーをシャープに見えるように直角にされたい方が増えてきていますが、あまりお勧めしておりません。私たちの制作するシンクの場合は板金ベンダーの関係で10Rが最小曲げアールになります。それよりもシャープに見せる場合は直角にすることができますが、曲げるのではなく溶接になるため、角の入隅部分に汚れがたまりやすく掃除もしづらいですので、そのあたりを踏まえてご検討頂ければと思います。特に指定がない場合は20Rを標準仕上げとしています。シンクの仕上げはワークトップと同じ仕上げのヘアラインかバイブレーションのどちらかになります。

参照:
さらさら光る」横浜 M様は多機能なシンク
ネスト」沼津 S様はデッキ付きのシンク
その日まで」辻堂 S様は混合水栓と浄水栓を別々に分けて
顔をあわせてお話ししましょう」埼玉 U様は市販のステンレスシンクラックを使用
おとうさんなのです」三島 O様は水切りプレートをシンクの下の方に下げて
Hutte」鎌倉 K様は二槽式のシンク
「ブログより「ピン角!」」茅ケ崎 O様は入隅が直角仕上げのシンク

シンク下

Sさんはゴミ箱2台が置けるスペースのほかは背の高いトレイやまな板などがしまえるような1枚の扉がついた収納を設けました。

シンク下は湿気がこもりやすいところでもあります。給排水管や海外製の食洗機を導入すると配管が複雑になってきます。そこで私たちのキッチンではこの場所をなるべく開けておくようにおすすめしています。そして、ただ開けておくのではなく、ゴミ箱を置いた収納にされる方が多いです。
また、通常シンク下のスペースは幅90センチくらいになることが多いので、そのスペースにゴミ箱をすべて置くこともないため、ゴミ箱2台を置いて、残りのスペースは収納棚にされる方もいらっしあます。
また、オープンだときれいに使えないから、ということで引き出しにされたり、場合によってはスペース確保のために食洗機をシンク下に設置する方もいらっしゃいます。

参照:
ネスト」沼津 S様はゴミ箱2台と扉付きの収納を
そして、優しい時間がやってきた」静岡 I様はゴミ箱2台とまな板を置いて置けるオープン棚を
家族との大切な場所」鎌倉 K様はステンレスを張った棚板のあるオープン棚
ふだん作りの手の跡を残して」浦和 O様はうち引き出しのある2段の引き出し収納に
ぼくらを育ててくれるひと」目白 T様はワイヤーシェルフとパイプを応用して調理道具を置くスペースに
土間」綱島 Z様は引き出し式のゴミ箱収納に
「ブログより「への字のバイブレーションカウンターとクルミの変形オーダーキッチン」」目黒 K様はシンクの下に食洗機

水栓器具と排水口

いろいろなメーカーから多数の水栓が出ておりますが、基本的に皆さんの好きな器具を導入することが可能です。
最近では、浄水器一体型水栓にされる方が多く、またタッチ式やセンサー式水栓を選ばれるお客様も多くいらっしゃいます。
それぞれの水栓の使い勝手については、メーカーさんのウェブサイトをご確認頂ければと思います。
ここでは、私たち制作側から水栓と排水口などについての見てきた印象と、使っていてみなさんから聞いた意見を掲載したいと思います。

水栓のこと

よく聞かれることが吐水の勢いについてですが、基本的に泡沫仕様になっている水栓でも、最近のものはかなり勢いよく吐水されるものが多いです。また、大きな鍋などをシンクにおいても使いやすいようにと吐水口からシンクの底面までの距離をある程度採る形になるため、水が跳ね返ることが多いです。その場合は、元栓(シンク下にある止水栓)を右方向に少し回すと水の勢いが弱まるので、そこで水量を調節してもらって、吐水レバーを前回にしても勢いよく水が出ないようにして使って頂くことがあります。
それから、シャワーホース付の水栓は大変便利です。洗い物が終わった後に引っ張り出してサッと洗い流したり、ワークトップに置いたお鍋に水を貼ったりしやすいのですが、1点だけご注意があります。
稀にですが、ホースの出し入れを繰り返していると、ホースが何かのストレスで劣化して、じわっと水漏れしてくることもあります。
以前に一度だけホースがメッシュタイプの水栓を使っている時にそのようなことがあり、勢いよく水が漏れるのではなく、ホースからわずかに染み出る程度の水漏れに気が付かずに床まで水が溜まってしまったことがありました。そのような時のためにシャワーホース用の水受け容器というものも販売されていますので、必要でしたらご用意することができます。
それと、最近は浄水一体式の水栓が多いですが、混合水栓と浄水栓を2本付けることももちろん可能です。
また、水栓は国内、海外どのメーカーの物でも導入可能です。また器具については、私たちが用意しないで、皆さまのほうでご用意頂く施主支給という形でも大丈夫です。
ただ、海外製の水栓を個人輸入される場合などは、給水接続のパーツが国内のものと異なることがありますので、変換パーツなどが必要になります。
どの水栓にされるかが決まりましたら事前にお知らせください。また工務店さんにも念のためご確認ください。

排水口のこと

排水口の位置ですが、排水口があるレイアウト(一般的にはシンクの中心に対して水栓も排水口も中心の位置についているレイアウト)だと、勢いよく出た水が排水口のフタに当たって思わぬ方向に跳ね返って使いづらいこともあるので、排水口は左右のどちらかに寄せることが多いです。
また、シャワーホースタイプの水栓にする場合も、ホースを出し入れすると排水口と当たることが多いので、やはり排水口を左右どちらかに寄せます。
また、食洗機を海外製のものにされる場合は、シンクの下に食洗機用の給排水管が立ち上がってくるので排水口と干渉しないように食洗機がつく側面と反対側に排水口を寄せます。
(食洗機がキッチン正面から見て左につく場合は、排水口はシンクの右側に寄せます。)
排水口には浅型のステンレスの編みカゴがつくタイプの排水部材を使用しております。
また、ディスポーザーの設置を希望される方もいらっしゃいます。取付は可能ですが、お住まいになる自治体の条例に制限があったり、施工にもある程度の制限があったり、またキッチンのキャビネットの形状にも制限が出たりしますので、もし設置されたい場合はお早めにご連絡ください。
それと、時々ご相談頂くのですが、シンク下がオープンになる場合に給排水管のごちゃごちゃしているところが丸見えになるのが気になるということがあります。取り外し可能なパネルをつけて、普段は見えないように隠しておくことももちろん可能ですので必要でしたらおっしゃってください。
ただ、私たちとしては、水が通る部分ですのでなるべく通気良くしておきたいということと、また常に通水の状態が分かることは大切なことだと思っておりまして、もし漏水やセンサー式水栓の電気的な不具合があっても目視できるように、なるべくならシンク下の配管は見える状態のままが良いのではないかと考えておりますので参考にして頂ければ幸いです。

食洗機

いろいろなメーカーさんのご紹介は各ウェブサイトをご覧頂ければと思いますので、こちらでも私たちなりの意見をお伝えいたします。

食洗機の設置時期について

食洗機はキッチン設置時に導入しないといけないというわけではなく、予算の都合で最初は設置しないという方もいらっしゃいます。
また、ご新居建築当初はお子さんも小さいので食洗機を使って家事の負担を軽減させたいけれど、お子さんたちが大きくなって独立したら食洗機を使わなくても不便はなく、かえって収納を増やしたいというお声を頂くこともありました。
そのようなお考えも多くありますので、食洗機はあとから導入、もしくはあとから撤去して収納を設置、というようなことも可能です。
その場合はご新居建築時にあらかじめ配管だけは施工しておく形になりますので、もしそのようにお考えの時は事前にお知らせください。
(既存の給排水管から分岐して、接続するような方法もありますので、キッチンのレイアウトに合わせて提案致します。)
また、その食洗機のスペースを多目的に使えるように、最初はオープンな状態にしておいて、あとから、扉をつけたり、引き出しをつけたり、または予定通りに食洗機を導入したりと柔軟に対応できますので、そのようにご検討くださっている場合はお知らせください。

食洗機の設置位置について

食洗機をシンクとコンロといった加熱調理機器の間に設置するか、またその反対にするか、みなさん悩まれます。
今のところコンロとの間に設置される方が多くいらっしゃいます。と言いますのも、そうするとシンクをキッチンの端に寄せることができるので、シンクとコンロの間のワークスペースを広く採ることができるから、というご意見が多いです。
また、キッチンの背面に食器棚(バックカウンター)を設置される方も多く、その位置に食洗機があると、食洗機を開けて、振り向いた時に食器棚の引き出しにすぐにしまいやすい、というご意見も多いです。
また、キッチンの収納をより多く取るためにシンクの下に食洗機を設置したい、というお客様もいらっしゃいます。
もちろんそういうレイアウトも可能ですが、その場合はシンク下のスペースがそれほど大きく採れないので、国産のミドルタイプの食洗機に限られますのでご注意ください。

Sさんのアイランドキッチンのリビング側の引き戸の様子。チェリー無垢材で引き違い戸を2セット並べた構成です。

扉式の収納にもいろいろな形があります。見た目をスッキリとする開き扉。開け閉めに圧迫感がない引き戸。
無垢材で扉を作るなら材の動きを考えて框扉にすることが一般的ですが、デザインを優先してすっきりとした板扉を作ったり。
引き出しと違って中に可動棚を入れておけば、高さの制限なくしまいたいものをしまうことが可能です。
また、わざわざ引き出しに入れる必要のない大きなもの、例えば引き出しにしまうとかえって場所を取ってしまうお鍋とか、カセットコンロとか、お料理の本なども引き出しよりも扉にしまった方が使いやすい場合があります。
また、背の高いワイングラスなどは引き出しにしまうと倒れやすいので、目線くらいの高さの戸棚の扉の中にしまう方が多いですね。
そういったそれぞれの特長をご紹介したいと思います。

開き扉

開き扉は、他の扉に比べて制作する手間がそれほど掛からないので、最も多く用いられる形です。通常は45センチ以内の幅で作ることが多く、それ以上だと、開ける時に体が一歩下がらないと開けづらかったり、また開けた時の圧迫感が出たりします。かえって、幅の狭い扉は使いやすいのですが、見た目として扉と扉の間に隙間ができることで見た目の印象が少しにぎやかになってしまうことが多いので、だいたい35センチ~45センチ
の幅で制作することが多いです。扉の高さは高くなっても、蝶番の動きが軽いので開け閉めに不便はありません。
また、吊戸棚を作る時に「上に向かって開く扉にしたい。」というお話もよく聞きます。
そのような時には、扉を開けたら扉が開いたまま保持されて、閉める時は手を離してもゆっくり閉まるようなステーという金物を使用していましたが、キッチンは主に女性が使うことが多いことと、年齢を重ねてくると力が多少入りにくくなってくることから「上開きの扉の開け閉めがしづらい。」というお声を頂くこともありました。
開いている時の保持の解除、ゆっくり閉まる時のバネの力が負担になるそうです。
毎日開け閉めする部分なので、使うのにストレスを感じてしまうのは良くないと思いまして、現在はその「ソフトダウンステー」というものは使わないで、「フリーストップステー」というものを採用しています。
こちらの方が解除する際に小さな力があれば可能で、動作も軽く行なえます。
また、無垢材で開き扉を作る場合は、扉の表と裏で、温度、湿度の影響の受け方が大きく変わってくるために反りや歪みが出やすくなります。そこで裏面に金属の反り止め金物を取り付けて製作しております。
それでも反りは出ることがありますので、できれば框組した扉にすることをお勧めしております。

引き戸

引戸は開けた時に手前に扉が開いてくることがないので「開けっ放しにしたまま調理作業をすることができる。」ということが大きな特長になります。最近は戸の下に車を仕込んで作ることが多いので、大きな引き戸になっても開け閉めは大変軽く行なえるため、「引き戸だと開き扉に比べてちょっとしか開かないかな。」というような心配はありません。
たあ、余りに大きなスペースを開くようにしてしまうと棚板が垂れさがってしまうので、最大90センチくらいが開くような形で作ることが多いです。
引戸にする場合は、鴨居と敷居の加工をする必要がありますが、この部分は強度が必要なのでキャビネットを突板や化粧板で作る場合でも鴨居と敷居は無垢材で作ります。
また、引き戸に車が仕込まれている場合は、敷居にもそれに対応したアルミや真鍮のレールを使うことがありますが、一般的には見た印象が良くなるように無垢材をそのまま削り込んだ敷居にしています。
(一部柔らかい樹種の場合は、金属のレールを使用します。)
また、開け閉めがゆっくり行えるソフトオープン、ソフトクローズ機能付きの引き戸にすることも可能です。(この場合は金属のレールが必ず付きます。)
この引き戸も無垢材で作る場合は、框組した形をお勧めしますが、フラット内形状が良い場合は反り止めを工夫したり、もしくは反りを矯正できる金具を扉裏面に施工して制作します。

参照:
家族でつくる家」逗子 S様はリビング側の扉を引き戸に
さらさら光る」横浜 M様も同じくリビング側の扉を引き戸に
私のアトリエ、まずはキッチン」海老名の私の自宅は引き戸を開けてもきれいなように背板をグレーに
かきわけて探す」世田谷 M様はガラスの引き戸の飾り棚
背中を押してくれるひと」瀬谷 K様は開けた時に食器が映えるように内部をグレーに
かぜがふわりと」所沢 F様は風が通るように格子の開き扉
静かに確かにずっとそこにあるような」青葉台 M様はタモ柾目の落ち着いた開き扉
お勝手」国分寺 N様は格子の扉の上開き扉
よく食べてよくたべる」茅ケ崎 F様はナラ柾ホワイトオイルの引き戸

引き出し

Iさんの引き出しは引き出しの幅に合わせてカトラリーケースを設置。取り外してそのまま食卓に出せるようなデザインで制作しています。

引き出す収納はいろいろな可能性があります。
まずはスライドレール。以前は低コストで使えるベアリングレールを使うことがたいへん多かったのですが、最近ではゆっくり閉まるソフトクローズレールが標準になってきています。
もちろんベアリングレールも使い勝手が悪いものではなく、ベアリングの動きで開け閉めはスムーズに行なえますが、最後まできちんと自分で閉めないといけないこと、勢いよく閉めると動きが軽いので、跳ね返って少し開いてしまうことがあったりといった意見もあります。ソフトクローズレールはそういったことはないのですが、閉まる側にバネが入っているため、最初の開ける動作(バネが解除される動作)が重いですね、と時々言われることがあります。
私たちのキッチンでは、なるべくその初動作が軽くできるものを採用しておりますので、実際に確認しにいらして頂ければ幸いです。
その引き出しですが、使い勝手としては引き出しに合わせてカトラリーケースを入れたり、ゴミ箱を引き出し式にされる方もいらっしゃったりと皆様工夫をしながら使いやすい形を考えています。
また、引き出しの中に仕切り板を入れて、フライパンやお皿を立てて収納する、というのも一つの方法です。
そして、最近よく使われるものが、コンロの下につける金属製の棚、スライドワイヤーシェルフです。
軽く拭いたお鍋やフランパンを置いておけばあとは自然乾燥、まな板を置くのにも最適です。スライドレールも軽く動くものが使われてますので、重いお鍋などをたくさん置いても出し入れはしやすいです。
また、ワイヤーシェルフが油などで汚れてきた時は、上に持ち上げるだけで簡単に取り外せて洗うことができます。

参照:
私のアトリエ、まずはキッチン」海老名の私の自宅のカトラリーケース
ただいまが届く家」港南台 S様のスライドワイヤーシェルフ
木々が挨拶してくる」武蔵小金井 M様の鍋用引き出し
土間」の綱島 Z様のゴミ箱用引き出し
木々が挨拶してくる」武蔵小金井 M様の大皿用引き出し
さくらひらひら」山手 S様の白い2段の引き出し
豊かな色」田園調布 G様の専用ゴミ箱の引き出し

家電収納

Oさんはコンロの隣に家電タワーを設置。トースターとレンジは見えるように配置して、その下に格子状にした前板の引き出しの中に炊飯器を収納しています。

扉や引き出しといった収納方法のほかに家電もキッチンの内部に収納したいという考えもあります。
レンジなどは腰の高さ、炊飯器は同じ高さ、もしくはそれより下、トースターは同じ高さ、もしくはそれより上にレイアウトすることが多いですね。
この場合は、収納部の奥にコンセントを設けて、炊飯器は引き出して炊いて使う形にし、レンジやトースターは放熱スペースを確保した設置寸法で制作します。
しまえる分スッキリとできるのですが、使用にあたっては引き出して使う必要があったり、放熱スペースを割と多く取る必要があったりと、メリットだけではなくデメリットに感じる部分も出てくると思います。
(引き出して使っていると複数人でキッチンを使っているとぶつかってしまったり、放熱スペースは普段はもったいないので、物が置かれて帰って雑然と見えたり・・)
一番使いやすいのはやはりカウンターの上に置いて使うことだと思いますので、そのあたりは使い勝手と見た印象のどこを優先されるかをご検討頂ければと思います。
また、中にしまう場合は、通気ができるようにオープンにしたり、格子扉にしたりすることもできます。キッチンの印象が大きく変わる部分でもありますので、いろんな形を思い巡らせて頂ければと思います。
それから、ビルトインタイプの家電を導入することもできますので、ご希望されます場合はお知らせください。
ただ、ビルトインタイプの場合は、排熱計画を事前にきちんとしておかないといけないので、ガスにするか電気にするかなど早めに計画しておく必要があります。
また、家電とは別にランチョンマットやトレイ、まな板などをしまう専用のスペースを設ける方もいらっしゃいます。

参照:
おとうさんなのです」三島 O様の格子扉の家電収納
さらさら光る」横浜 M様の炊飯器収納
きもちの距離」志木 I様のトースタースライドテーブル
私のアトリエ、まずはキッチン」海老名の私の自宅の家電、土鍋置き場
まちがいのない人」茅ケ崎 H様の家電スペース
sea side kitchen」鎌倉 U様のビルトイン電気オーブン
ただいまが届く家」港南台 S様のトレイを置く棚

ツマミやハンドルなど

Nさんのハンドルにはかなぐやさんの「真鍮とって六角棒コの字」を使いました。

開け閉めする扉や引き出し。
ハンドルやつまみをつけたり手を掛けて開ける方法もあったり。
おすすめはキッチンには何かしらハンドルをつける形を薦めております。
やはり調理中の手で木を触ると次第に黒ずんできたり、がさついてきたりするものです。
ステンレスや真鍮、アイアンなどのハンドルをつけることで使いやすさが向上するほかにキッチンの印象も大きく変わったりします。
皆様のお好みでどの方法が自分に最適化をご検討頂いております。
また、ペニンシュラやアイランドタイプのキッチンには家電用のコンセントを備えること方も多くいらっしゃいます。

参照:
すきないろへと」御殿場 N様の真鍮とって六角棒コの字
そして、優しい時間がやってきた」静岡 I様のKUMA鍛鉄工房のロートアイアンハンドル
踊るように」横浜 M様のねじれツマミ
しずかにふくふくした様子」ちはら台 S様のステンレスハンドル
海風の吹く家」辻堂 T様のHORIの真鍮磨きハンドル
豊かな色」田園調布 G様の手掛け
顔をあわせてお話ししましょう」埼玉 U様のコンセント

その他私たちのオリジナル

削り出して鉄染め液で黒く染めた作るオリジナルの木製ツマミ
参照:
届けます、とどきます」水戸 K様
あたらしい風」茅ヶ崎 K様

横長の手掛けの先端をラウンドさせて欧風な女性らしいラインに仕上げたハンドル
参照:
つたえる楽しさむずかしさ」横浜 T様

グラスを吊り下げるハーフェレ社のワイングラスハンガー
参照:
つくる喜び、暮らす喜び」府中 O様
こころがスイスイ泳ぐ」茅ヶ崎 T様

ワークトップの奥に設けたステンレススパイスボックス
参照:
ネコ通りのキッチン」大船 N様
2019年12月29日のブログより

リビング側を一部オープン棚に
参照:
しずかにふくふくした様子」ちはら台 S様
木々が挨拶してくる」武蔵小金井 M様

天板をキャビネットから浮かせた印象にする仕上げ
参照:
顔をあわせてお話ししましょう」埼玉 U様
木漏れ日の家」稲城 U様

キッチンバックカウンターのガラスの框扉
参照:
彩られていく」川越 S様
海が見える丘の家」大磯 K様

框扉にステンドグラス
参照:
ふるくてあたらしいもの」流山 O様
かわいいひと」座間 I様

I型キッチンがリビングから見えないように間仕切りになるアイランドカウンター
参照:
ラフラフ」大船 W様
私のキッチン」鎌倉 N様

吊戸棚の下にパイプを渡したサイズ自由のオリジナルの水切り棚
参照:
かぜがふわりと」所沢 F様
お勝手」国分寺 N様

オーダーまでの流れ

原則として、ご新居の工事が始まる頃まで(着工、もしくは上棟まで)には建築会社さんにキッチン図面を提出しなければいけないので、それまではプランを決めたいと思います。そうしないと上棟後すぐに設備屋さん、ガス屋さん、電気屋さんが床下や天井に配管・配線を行なうので、配管位置等が決まっていないと工事を止めてしまう可能性がありますので。
プランを考えるために皆さんは通常2~4ヶ月くらい時間をかけてプランを決めていくことが多いので、余裕をもってご相談頂けますとうれしいです。

お問い合わせ

-ご新居工事着工の1年~4か月前くらい-

最初にメールやお電話にてキッチンのご要望をお知らせください。
可能でしたら、お電話よりもメールのほうが助かります。
キッチンや家具のプランを考えたり、お見積もりを出すにあたりましては、その場でお応えすることが難しいことが多いので、まずは内容をきちんと拝見させて頂いた上でお返事させて頂きたいと思っております。
そこで、メールにご希望する内容をお描き頂いて、もし可能でしたら、簡単なもので構いませんのでスケッチを描いて頂いて、それをスマートフォンなどで写真に撮ってメールに添付してお送り頂けますと大変助かります。お早い方ですと、まだ間取りも確定していない時期からご相談にいらして頂く方もいらっしゃいますよ。うれしいことです。

プランニング

-工事着工時まで-

頂いたご要望に基づいて、私のほうから文章やスケッチでおおよその内容をお伝えしまして、その形を制作する場合の掛かる費用の概算金額をお知らせ致します。
その内容をご確認頂きまして、もしお話を前に進めさせて頂けますようでしたら、キッチンや家具の図面を作成しますので、その図面を基に詳細な内容について打ち合わせをしていきます。
打ち合わせは私たちのキッチンが見られる展示室やご希望される皆さんには私の自宅のキッチンの実際に使っている様子をご覧頂けるように致します。
基本的にメールでのやり取りがメインになりますが、直接お話しながらのほうが打ち合わせしやすいということで、何度もこちらに訪ねてくださる方もいらっしゃいます。
打ち合わせしやすい方法で進めますので、どのような方法でもご希望をおっしゃっていただければと思います。
設計士さんや工務店さんとご一緒でももちろん構いませんので、その場合はご連絡ください。
また、着工までに設計士さんと設置工事や納まりの打ち合わせが必要でしたら、設計事務所さんや工務店さんの事務所にお伺いすることもできますのでご連絡ください。
また、キッチンに導入する設備機器類(混合水栓、浄水栓、食洗機、ガスやIHのコンロ・オーブン、レンジフード)は私たちのほうで用意することも可能ですし、皆さんが直接インターネットなどでご購入頂いてご用意して頂くことも可能です。その場合は、キッチン設置時期(上棟から約2か月後くらいになることが多いです。)
ここまででプランが決まりましたら、あとはご新居の工事の着工を待つばかりです。

プラン確定

-着工、もしくは上棟(解体終了)まで-

ご新居の工事が着工するまでに、設計士さん、もしくは工務店さんにキッチンの図面を提出します。
基本的に皆様から設計士さん、工務店さんにPDFなどで図面をお送り頂く形になることが多いですが、もし希望される場合は、私のほうから直接図面を設計士さん、工務店さんにお送りして、事前の打ち合わせをすることもできますので、必要でしたらおっしゃってください。
図面を提出しましたら、基本的に変更はできなくなります。
(引き出しの深さなど建築工事と直接かかわりない部分の変更でしたら多少は可能です。もしそのような可能性がある場合は事前にお知らせください。)
この時点でキッチンや家具製作のご契約となります。
ご契約時に前金などは今のところ特に頂いておりませんが、御見積金額が200万円を超える場合は先に前金を頂く場合もございますので、打ち合わせの中でそのあたりについても決めさせて頂けたら幸いです。

キッチン制作開始

-上棟後-

戸建て住宅の場合は上棟後に一度現地にお伺いして設計士さんや現場監督さんと納まりを打合せします。リノベーションの場合は現地解体後に一度現地にお伺いし打ち合わせを行ないます。
できればその時は皆さんもお立会い頂けると情報が共有できるので大変助かります。
基本的に、設計士さんや工務店さんと皆さんのスケジュールに私が合わせてお伺いするほうに致します。
その打ち合わせの後にキッチンの制作に取り掛かります。

キッチン設置工事

-上棟後から約1~3ヶ月後-

約1~3か月間頂いてキッチンを制作致します。設置工事は現場の工事の状況に合わせて、現場監督さんと直接やり取りしながら設置工事の日程を決めます。
通常は大工さんの木工事完了後にキッチン設置工事に入らせて頂くことが多いです。

工事完了・お支払い

設置工事が完了しましたら、請求書(最終御見積金額)を発行させて頂きますので、可能でしたらお手元に届きましてから1週間以内にお支払い頂けれると助かります。
この請求書をお送りするタイミングは、リノベーションだと工事が完了していることもありますが、戸建て新築工事の場合はまだ内装工事の途中だったりすることが多いです。このタイミングだとローンの関係で支払いが難しいという場合は、お引渡の時にお支払い頂く形でも大丈夫なように準備しますので、事前にお知らせ頂ければ幸いです。

お引渡・お引越し後

お引渡の時はなるべくお伺いできるように致しますが、基本的にキッチンは使い始めてしばらく経ってからのほうがお手入れの方法や使い勝手のご説明にご納得いただけることが多いので、お引渡の時よりもお引越し後1ヶ月くらい経った頃にお伺いするようにしております。
その際にもし可能でしたら、キッチンや家具を使っている様子の写真を撮らせて頂きたいと思っております。

保証期間について

オーダーキッチンやオーダー家具の保証期間はオーダーと言う性質もありますため長期間の保証はできず、原則として2年間とさせて頂いております。
通常使用における不具合や欠陥、故障がありましたら無償で修理、交換致しますので、すぐにご連絡頂ければと思います。
オーダーキッチンの調理機器等は、各メーカー様の保証期間の範囲となりますのでご確認ください。
ただ、保証期間以後でも修理や使い勝手の変更や、万一お引越しされる場合の家具の再取付など、いろいろなご要望にお答えしますので、その都度ご相談いただければと思います。
また、下記に当てはまる場合におきましては、補償対象外となりますのであらかじめご了承ください。
・適切ではない使用、もしくは使用上の不注意によって生じた破損や故障の場合。
・お使いになる皆様の手によって独自の修理や改造が加えられた場合。
・火災・地震・水害などの天災により破損や不具合が発生した場合
・摩耗、日焼けによる変色、劣化などや経年劣化等時間とともに起こりえる変化で起きる不具合
・業務用としてご使用された場合
・建物に起因する理由によって、キッチンや家具に不具合が生じた場合

キッチンの施工範囲

基本的に私たちが数時間で車で伺える範囲を一つの対応エリアと考えております。具体的には神奈川県、東京都、埼玉県、山梨県、静岡県、千葉県を主に施工しております。ただ、遠方のお客様でも一部対応可能な地域もございますので、遠慮なくご相談くださいませ。

オーダーキッチンお問い合わせ

私たちのオーダーキッチンのカタログをご希望の方はこちらからご応募ください。
「カタログプレゼント」

私たちのオーダーキッチンや家具についてのご相談がございましたらこちらからお送りください。
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