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「本棚のオーダー」
辻堂 K様
design:Kさん
planning:daisuke imai
producer:yasukazu kanai
painting:yasukazu kanai
辻堂のあたりに、どこか懐かしく古びたマンションがあります。鉄扉ばバタンと閉まり、小さな窓からは、ご飯の匂いが漂ってくる、そのようなマンションです。
そこに住むKさんから頂いたご相談は、
「リビングの横にいかしきれない歪な(台形型のへこみ)スペースがあります。
今は、そこに形の合わない引き出しを置いて使っておりますが、使い勝手が悪く、見栄えも好くない為、壁の形と合う家具を作って頂けないかと思いご連絡致しました。
上手く説明しきれない為、可能であれば一度見に来て頂けると非常に助かります。
どうぞ宜しくお願い致します。」
ということでした。
さっそくお邪魔させて頂くと、本当にいびつな形をしております。
元々古いマンションでしたので、リフォームされたこのお部屋にKさんご夫婦で入られたのだそうですが、ちょっとずつ何か違うかな、って思えるところがあったのだそうです。その一つがこのスペースで、間口が上下でサイズが違ったり、奥行も床と天井付近で26mmほど大きくサイズが違っていて、市販の家具だとうまく納まらないスペースだったのです。そこで、ご依頼を頂いたのですが、どう採寸したら良いだろうか・・。
一番の問題は、上下を分割して作る、という点でした。上下分割しないで、床から天井まで一つの大きな箱を作ってそれをこのスペースに埋め込むように設置できれば、あとは隙間を同じ素材で埋めるだけで済むのですが、上下を分割しなければならない・・。
なぜかというと、ここにプリンタを置きたかったからです。
わつぁひもできれば作りやすく、設置しやすい形が良いなと思って、「プリンタは最近無線でデータを印刷できるからどの部屋でも置けますね。」とか、スペース的にプリンタがこの場所から出っ張ってしまうので、奥様と一緒に、「出っ張らせるよりは壁の出に合わせたほうがすっきりするかもしれません。」とご主人にお伝えしたのですが、ご主人はIT関係のお仕事で、もちろんプリンタについても詳しく、また、この場所でお仕事をするので、やはりここにプリンタを置きたいということになったのでした。
で、このスペースよりもプリンタのほうが奥行きがあるので、作る家具の奥行がどうしても出っ張ってしまう。
↓
それでも、その家具の出っ張り具合は最小限にしたい。
↓
そうなると、奥行を最大限に生かすには、家具の背板を取らなければいけない。
↓
全部の背板を取っちゃうと、この家具がゆがんでしまう。
↓
では、家具の上下を分割して、中段は背板をなくそう。
ということになったのでした。
そうなると、ちょっと大変です。
右の壁は上下で10mmほどの歪みがあって、奥の壁は上下で26mmほど曲がっている。さらにこのスペース。左奥よりも右奥のほうが深いのです。そのスペースのちょうど腰くらいの高さにプリンタ用のスライドテーブルを作る。しかも、奥のスペースに少し隙間を作って、プリンタ用の電源をここに追加する・・。うーん、寸法が出せません・・。でも、みんなで頭を悩ませて考えて、下の箱を設置してから型板に原寸を写して、それをその場で加工することに。
少し複雑な加工で時間は掛かりましたが、こうしてスッキリ納まったのでひと安心。
本とプリンタの壁面収納棚
費用については、お問い合わせくださいませ。
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