usual life

「ケヤキ材のダイニングテーブルの制作」

海老名 イマイダイスケ邸

all made by daisuke imai

2003.12
新居に移ってからもうすぐで1年が経とうとしています。
仕事の合間や休日を縫ってこつこつと居間を整えてきたのですが、先日食卓を設置してようやく人を招待することができる居間となりました。
引っ越してしばらくは、カランとした部屋の中にあったのは昔々に作った小さなナラのキャビネットと昔に作った茶だんすと椅子が2脚、それとちょっと前に作った座卓があるだけで、あとは友人で設計の仕事をしている福原氏から譲ってもらった少し傷んだイームズの椅子があるだけでした。
「二人だと部屋がひろくて淋しいね。」
などと言いながら座卓で食事を採っておりました。
しかし、小さな座卓暮らしは少しばかり窮屈でもあり、お客様を呼ぶには質素な空間でしたので、次第に「はやく人を招待できるように食卓を作らないとね。」と思うようになってきたのです。「では、君の誕生日までにはきっと作るよ。」と、アキコに約束をしたのです。
しかし、飽きっぽい性分は相変わらずで、まずは自分の興味が向いたものや手軽に作れるものばかりを先行して作っていたのです。基本的にふだん皆さんの家具を作るときに出たあまりの材料を利用して作っているので、なかなかテーブルのように大きな材のあまりは出てこなかったのです。
と言うのが一つの言い訳でもありました。
そのいくつか必要な小さな家具たちの中でも最初に取り掛かったのが、「絶対にほしい。」と言われていたレンジ台でした。昔作った茶だんすの隣が半端に空いていたので、きっちりとした造り付けの食器棚にするのも良かったのですが、あまり大げさにしたくなかったのと、スチールのワゴンが彼女は気に入っていたのでワゴンの上に家電を置けるような台をチークの端材で作りました。写真には載せていないのですが、玄関の辺りに小さな台と扉を作りました。
次には自分が欲しかったテレビの台とオーディオ棚です。
ちょうどタモの突き板が数枚と無垢材が少々余っていたのでそれを使ってちょっと変わったテレビ台を作りました。もし人がたくさん来てくれた時には座卓にもなるといいなと思って作ったのです。オーディオ棚は、板を箱組して裏に通気用の穴の開いたシナベニヤを張った簡単な棚です。単純の6個のオープン棚を重ねているだけなので、「気分が変わったら模様替えもできるかな。」などと思って作りました。
それから忙しい日がしばらく続きまして、仕事がひと段落した季節が秋から冬に変わっていく頃に昔の約束を思い出し「そろそろ食卓を作らなくては。」と思い立っていろいろとあまっている材料を探していたのです。
すると、まだ私がまたこの会社に就業する以前からあったケヤキの突き板が出てきました。
「無垢はどうだろう。」と思ってガサガサと探していたらテーブルが2台ばかり作れそうな分の材料が出てきました。では、と言うことで出来たのがケヤキの食卓です。

けやきのモダンなダイニングテーブル

いつか増える家族のためにも。

けやきのモダンなダイニングテーブル

ずっとこの日差しが射しこみ続けてくれますように。

けやきのモダンなダイニングテーブル

けやきの突板のまわりに無垢材を練り付けて仕上げる天板です。

けやきのモダンなダイニングテーブル

徐々に揃えて、だんだんとくらしが賑やかになってきたかな。

ケヤキ材のダイニングテーブル

費用については、お問い合わせくださいませ。

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