カフェカウンター
「カフェのカウンターのオーダー」
逗子 T様
design:MA設計室 福原正芳さん
planning:daisuke imai
producer:gaku suzuki
painting:gaku suzuki
福原さんから電話がありました。
「イマイ君、今逗子のほうで、カフェと住宅の仕事を進めているのだけれど、そこの家具の見積をお願いできるかな。」
福原さんとは、私がたしか21歳の時に専門学校で知り合って以来のお付き合いですので、もうすぐで20年近くたちますね。福原さんは建築の道に進み、私は家具の道に進み、他にも照明デザインの道へ進んだ人やショップのバイヤーになった人などいろいろな人とのつながりができた学校でもありました。
そして、こうして時々、福原さんとはお仕事の話を頂いたりするのです。
「でもね、なかなか家具まで予算が捻出できなくて、費用が見合うかどうか見積もってもらえるかな。」
そこで、さっそく見せて頂いたのですが、やっぱり厳しくてそのお話はなくなってしまったのでした。ところが、しばらくしましたら、また福原さんからご連絡が。家具は難しかったけれど、お店のほうの什器をできればイマイ君に手伝ってもらいたいんだ。」図面を見せて頂き、コストも考えさせて頂いて、無事にオーダー頂けることに。
そこでようやく、オーナーさんと初顔合わせです。
どうやら、オーナーさん。私たちのホームページを見てくださっていたからなのか、福原さんはもちろんとても、わたしともとても好みの合う方で、お話しを進めるとどんどんと膨らんでいきます。
でも、まずは福原さんからのご依頼のカウンター2台についてです。プランと使い勝手を確認して、さあ作り始めます。
今回作らせて頂くのは、入口に入ってすぐのところに置かれる受付用のレジカウンターと、手洗いが天面についていて、内部に調理機会がしまわれるアイランドカウンターです。
いつもの福原さんらしい繊細な線の家具になりそうです。
今回使用する材は、ヘムロック(ツガ)とタモとシナです。お店の壁の仕上げにヘムロックの縁甲板を使っているので、それをカウンターの見え掛かりにも貼ろうということでした。ただ、ヘムロック(ツガ)は通常、家具材ではなく、建材として使われていることが多いので、私たちのところではほとんど使っていませんでした。それの縁甲板である本実加工がしてあるものなど入手先がなかったのでした。
それで、どうにか手に入ったツガを挽いて、実加工を施して縁甲板を作ります。それを、シナで組んだ躯体に張っていく、と言う方法で仕上げました。そして、そこにタモの天板が載って完成。シンプルに見えても、なかなか大変なのです。
カフェにするには、調理するスペースと実際に食事をするスペースが必要です。その空間を分けるためにこの2台のカウンターができたのでした。
さらにそこに空間的に仕切る格子の自在扉をつけて、このカフェ空間が完成。
これでまずは、ひと段落です。
が、続いて追加でお話を頂いていたのがお客様が座るテーブルを椅子でした。さて、どんな形になるかな。
そのお話はまた次回。
オーガニックカフェの受付カウンター
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