ネコ寄り

「チェリーの食器棚のオーダー」

海老名 O様

design:Oさん
planning:daisuke imai
producer:hiroshi ito
painting:gaku suzuki

チェリーを使った猫も遊べる食器棚

アイランドキッチンより望む。かなり奥行のある食器棚ですが、かなり間を抜いたデザインにしているので、見た目の重さは感じません。


チェリーを使った猫も遊べる食器棚

食器棚としてはちょっと変わったセパレートタイプ。うまくつないでいくと、吊戸棚の上は本当にキャットウォークになるのです。

アキノヨナガ」のOさんから、とても久しぶりにご連絡を頂いたのでした。
前回、テレビボードを作らせて頂いてから、もう4年半も経っていたのでした。
たくさんの猫と一緒に暮らしているOさん、今頃みんなどうしているかな・・。
今回製作させて頂いた食器棚のほかにも網戸や炬燵(コタツ)のご相談を頂いたのです。

チェリーを使った猫も遊べる食器棚
「ご無沙汰しています。以前TVボードでお世話になりました海老名のOです。
早速ですが3つ製作をお願いしたいものがありましてメールします。
最近イマイさんのブログを拝見しているととても忙しそうな雰囲気が伝わってきます。
急ぎではない事と漠然としたイメージで気迷いながら決めていきたい事から、ゆっくりした返答になるかもしれませんが最後までお付き合いいただけたらと思います。
1.木製網戸 7窓(内2窓浴室)
ロール網戸を猫が開けてしまうので止め具付木製網戸にしたい。
引っかきに強い網。
既存の下枠は猫が上がれるようにしたいので外したロール網戸の位置に木製網戸。
風呂場は水に強い材で白塗装。
2.こたつ 1200×800×360mm
ウォールナット材で、ヒーターなしでこたつ布団がはさめるように天板が外せる座卓。
猫たちが引っかいて剥がれるといけないので、無垢材が良いです。
アマダナのこたつでふちがないものがイメージです。
3.キッチンの食器棚と既存のキッチン下収納改修。
チェリー材。すりガラス。取ってなしの手掛け。
うまく説明できないので絵を添付します。
寒川Sさんのハンマードキャビネットのすりガラスや公田Oさんのキッチンのシンプルな雰囲気が好みです。
また、現在使っているキッチンの下の収納が使いづらいので改修したい。
現状開き戸を開けるとデッドスペースが多くスライドワゴンが3つある→引き戸3つにしたい。
はっきりこうしたいと決まっているわけではないので相談しながら決めていけたらと思います。
3つともシンプルな形が好みです。
なかなか建具まで相談できる家具屋さんはないと思いますのでお願いできたらとても助かります。
忙しいところお手数ですがご考察ください。」
と、なかなかボリュームのあるご相談を頂いたのですが、一度に取り掛かることができなかったため、まずは食器棚から製作させていただいたので、ほかの家具たちについては、また別の機会にお話しましょう。
メールとともに、Oさんが描いてくださったスケッチも添付されていました。具体的なことまで書かれていたので、これは直接お話したほうが早いかな、それにOさんのおうちは私の自宅から自転車で10分くらいのところでしたし。
「網戸やこたつ、食器棚の内容読ませて頂きました。私一人でプランをあれこれ考えるよりも、お二人のご意見をお聞きしながら考えたほうが、お話も通じやすくで、形も良いものが生まれるかなと思いまして。
もしよろしければお近くなので、お伺いしようと思いますがいかがでしょうか。
今の家具の様子も見たいなあと思っておりますので。」

チェリーを使った猫も遊べる食器棚

相模川と並んで走る遊歩道沿いに建つOさんのおうち。久しぶりに戸をくぐると、気持ちの良い庭が現れて、玄関に案内されると、巨大な猫たちが知らない人が来たって、走って逃げていきます。
「この子達のほかにももっといるんですよ。隠れちゃっているのですが・・。」
まだ新築だった頃に比べると、床は色づき、猫たちの爪あとが走っていますが、それでも心地良い触り心地の床になっていました。テレビボードも床ほどではありませんが少しずつ色みが増して、すっかり良い印象です。 「ここなんです。」とキッチンに招いてくださって、今使っている状態を見せて頂きます。お二人分の食器たちと家電たち。とてもコンパクトにまとまっています。そして、猫たちの食堂。これが一番大きいかな。
さっそくスケッチを元に、どうしたらよいかをお話していき、ひとつの形を頭の中にまとめました。やはりすぐに会える人にはあってお話したほうが良い。ワクワクしながらいろいろなイメージが浮かびますからね。
その温めたイメージをもとにひとつのプランができました。
こうして、とてもネコ寄りな食器棚ができました。
食器棚と言うよりは、どこか食器がしまえるキャットウォークにも見えてしまうのです。
次回は、網戸か炬燵かどちらもまたすてきな形です。できあがるまでしばらくお待ちください。

チェリーを使った猫も遊べる食器棚

この低い吊戸棚の下が猫の食堂。他の部分の仕上げはオイル塗装なのですが、猫たちはもちろん散らかして食べるので、シミになりにくいようにご飯皿を置くベース部分は、ウレタンクリア仕上げにしています。


チェリーを使った猫も遊べる食器棚

この大きな場所は、オーブンレンジスペースで、放熱も考えてかなり広く確保しています。


チェリーを使った猫も遊べる食器棚

食器棚と一緒に作ったまな板ラック。


チェリーを使った猫も遊べる食器棚

ここは、根菜を入れておく引き出し。


チェリーを使った猫も遊べる食器棚

いつもは引き出しは無塗装なのですが、泥付きのジャガイモやにんじんがゴロゴロ入ると、あっと今に汚れてしまうので、この引き出しだけクリア塗装をかけています。


チェリーを使った猫も遊べる食器棚

引き戸の詳細。ハンマードグラスを使って、引き手はシンプルに掘り込んだもの。


チェリーを使った猫も遊べる食器棚

キッチンは新築の時に大工さんが作ってくださったオリジナルのキッチンなのですが、大工さんの仕事だとなかなか引き出しを作るのが難しいため、すべて扉になっていたのですが、いまいち使にくい部分もあって、その部分を引き出しに交換することに。一緒に包丁ラックもつけました。


チェリーを使った猫も遊べる食器棚

吊戸棚には、LEDを棚下灯につけています。さあ、みなさん、集まれ集まれ。ここでは、猫も人も楽しんでいってください。それほどすてきな食器棚ができましたから。

チェリーのキャットウォークのある食器棚

価格:710,000円(制作費・塗装費)
*運送搬入費・取付工事費が別に掛かります。
(目安として、運送搬入費は10,000円から、取付施工費は45,000円から)

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